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募集要項

研究補助員の募集について

科学警察研究所では、各研究室の補助的業務等に従事していただく研究補助員の募集を行っています。 次のとおり、各研究室等の募集公告に従ってお申込みください。

令和6年度採用案内

科学警察研究所では、2024年4月1日に下記のとおり総合職研究員を採用する予定です。

採用研究室/人員/試験区分 業務内容
生物第四研究室/1名/化学・生物・薬学、農業科学・水産

 生物第四研究室では、犯罪現場から採取された血痕、体液斑、組織等をサンプルとしたDNA型鑑定法の研究開発と、鑑定実務及び都道府県の科学捜査研究所の職員に対する研修を行っています。

 DNA型鑑定は被疑者の特定において重要な役割を果たし、犯罪とは無関係の人物を捜査対象から除外するためにも有効であるなど、犯罪捜査の様々な場面で活用されています。

 また、大規模災害等の発生時には、犠牲者とご遺族のDNA型鑑定結果から血縁関係を推定することによって、身元確認にも役立っています。

 現在、鑑定実務では常染色体、性染色体、ミトコンドリアDNAの個人間で塩基配列に違いがある領域をPCR増幅し、キャピラリー電気泳動法を用いて分析しています。犯罪現場から採取される血痕等は、複数人のDNAが混在していることもめずらしくなく、複雑な検査結果となる場合があります。そのような結果の解釈と評価に数学的に高度な解析を加える研究を進めています。

 また、血縁関係の推定における数的評価に関する研究や、超並列シーケンシングを用いた新たな鑑定法に関する研究も進めています。

火災研究室/1名/工学

 火災研究室では、電気器具やたばこなどの火災原因、放火や大規模火災における火災現象解析などについての鑑定・検査を行っています。

 火災事件・事故の犯罪捜査においては、出火原因究明が求められることから、これまで原因究明技術の向上に資する研究に取り組んできましたが、ガソリン等の液体燃料を使用した放火事件が頻発している情勢を踏まえ、放火犯罪の捜査活動に役立てるための研究にも取り組んでいます。

 具体的には、液体燃料を用いた実規模燃焼実験を実施し、燃焼・伝熱工学・流体力学に基づき、燃焼挙動及び煙流動の解析を行っています。

 また、数値流体力学に基づく火災シミュレーション技術を活用して、鑑定技術高度化を目指す研究についても実施しています。

 今後は、オートバイに対する放火事件を想定した燃焼実験を実施して、熱的データの収集・解析を行い、オートバイ火災の工学的リスク評価や数値モデル化を試みる研究及び電気器具類に生じる短絡・絶縁劣化現象を電気工学・材料工学技術を用いて解析する研究についても進めていく予定です。

機械研究室/2名/工学

 機械研究室では、構造物や機械部品の破損等による事故、銃器等の威力評価、発射銃器の異同識別などを対象とした鑑定・検査を機械工学的視点に基づいて行っています。

 これらの鑑定・検査では、持ち込まれた鑑定資料に対するマクロ・ミクロの観察、材料試験、破壊現象を対象とした数値解析といった各種の手法を用いることとなります。また、事故現場において鑑定資料を適切に採取するための手法が必要となることもありました。

 そこで、これまでに大規模構造物の破壊現象を対象とした数値解析法の開発や、小型飛翔体の表面状態計測、有資格者を必要としない非破壊検査法に係る研究などを行ってきました。

 機械研究室の業務には、機械学習や画像処理などの技術を活用する範囲も含まれているため、今後はこれらの技術に関する研究を進めることとしています。

 また、これまでに得られた研究成果を、都道府県警察に設置されている科学捜査研究所における鑑定業務に利用してもらうため、各種の手法をより簡便に利用可能な形とすることも今後の業務となっています。

交通科学第三研究室/1名/

工学、デジタル又は            数理科学・物理・地球科学

 交通科学第三研究室では、自動車の運動特性と安全性に関する研究、交通事故分析に関する研究を工学分野・デジタル分野などの広い観点から行っています。

 例えば、歩行者や自転車などの交通弱者が自動車と衝突した際には、人体の負傷や自転車の損傷などから衝突時の向きや姿勢などを、工学分野の機械工学などの見地から解析します。また、歩道に設置された柵なども扱うため土木工学も有用です。

 ほかにも、現在の自動車には、車間距離や白線検知などの様々なセンサーや、その情報を使って運転を支援する装置が組み込まれています。デジタル分野の電気工学や制御工学などの見地から、これらの装置の記録を活用することで、交通事故が発生した状況や要因を解析します。

 また、交通事故は、様々な要素が関わる現象であるため、これらの解析を分野横断的に行う研究も多数行います。

 配属後は、自動車工学など交通事故に関わる学問分野を網羅的に学びます。そして、交通事故を取り巻く多様な研究分野において、新しい道を自ら切り開く研究開発に従事していただくことになります。

採用試験に関するお問い合わせ先

国家公務員採用総合職試験に関することは、人事院(03-3581-5314)、又は人事院関東事務局(048-740-2006)に問い合わせて下さい。

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