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生物第二研究室

生物第二研究室

骨、歯等の人体硬組織並びに人物の顔画像等に関する法科学的な研究と、それを応用した鑑定を行っている。研究の主眼は、犯罪に関与する白骨死体や人物の個人識別であり、スーパーインポーズ法、復顔法、X線検査法、顔写真を用いた個人識別法等を主要な研究テーマとしている。また、白骨からの性別や年齢等の推定法についても研究を進めている。

白骨死体の個人識別に関する研究 コンピュータ支援型スーパーインポーズ法

スーパーインポーズ法とは、白骨死体の身元を明らかにするために、白骨死体の頭蓋と該当者と思われる人物の顔写真を重ね合わせ、両者の輪郭、軟部組織の厚さ、顔面各部の位置関係を解剖学的に検討し、個人識別を行う検査法である。個人識別の精度の向上と迅速性を図るため、コンピュータ支援型スーパーインポーズシステムを開発した。

コンピュータ支援型スーパーインポーズシステム スーパーインポーズシステム

コンピュータ支援型スーパーインポーズシステム

頭蓋と顔写真の重ね合わせ像

頭蓋と顔写真の重ね合わせ像

顔貌の個人識別に関する研究 3次元顔画像識別システムを用いた個人識別法

防犯カメラ等で撮影された犯人の個人識別のために、3次元顔貌用レンジファインダを用いた最新の顔画像識別システムを開発した。このシステムでは、被疑者の3次元顔画像データを用いて、防犯カメラ等で撮影された犯人の顔画像と同じ大きさ、同じ撮影角度で、顔の形態や計測等を解析することができ、高い精度での個人識別が可能となった。

3次元顔画像識別システム

3次元顔画像識別システム

2Dカメラ画像と3D顔画像との重ね合わせ像

2Dカメラ画像と3D顔画像との重ね合わせ像

気になるキーワード

復顔法

身元不明白骨死体の頭蓋に粘土などで肉付けを行って生前の顔を再現する鑑定技法。
現在はコンピュータグラフィックスによる半自動的な復顔について研究を進めている。

X線検査法

白骨死体のX線撮影を行い、該当者の生前のX線写真との形態比較により、個人識別を行う。
また、特定の骨のX線像から、年齢を推定することも可能である。

3次元顔貌用レンジファインダ

顔の3次元形状計測を行う装置。その3次元形状計測データから、顔の3次元立体画像を生成することが可能となる。

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