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火災研究室

火災研究室

火災研究室では、電気配線や電気器具類、ガス・石油燃焼器具、自然発火、あるいはたばこ火などによる火災の原因究明、大規模火災や放火における燃焼実験とその現象解析及び電気火花や静電気によるガス爆発等の着火原因などに関する研究並びにこれらの技術を応用した鑑定・検査を行っている。

放火火災の解析方法に関する研究

自動車の燃焼実験 熱流束計(写真手前右側)により火炎からの放射熱を測定している様子

自動車の燃焼実験
熱流束計(写真手前右側)により火炎からの放射熱を測定している様子

種々の出火原因あるいは放火による可燃物への着火、さらに建物に燃え移るための環境条件や時間的経緯、またその過程における無炎燃焼、発煙、燃焼拡大等の火災現象を立証するための実大規模での再現実験が必要になることが多い。大型燃焼実験室では、このような再現実験における最新の火災科学を活用した解析法の研究を行っている。

電気的出火原因に関する研究

差し込みプラグにおける出火原因の例

差し込みプラグにおける出火原因の例
左:熱劣化によって生じた樹脂モールドの変色
右:ネジ止め部の緩みによって生じた銅線の赤熱

電気的出火原因には、過電流による電線の発熱、接続不良箇所の発熱、損傷等による短絡、半断線、銅酸化物が引き起こす異常発熱、絶縁材料の劣化がもとで起こるトラッキング現象、そのほか漏電や電気器具・部品類からの発火などがある。これらの火災原因を明らかにするため、発火メカニズム、放電火花と着火の関係、放電痕跡などの研究を行っている。

気になるキーワード

トラッキング現象

火災の分野では、一般に有機絶縁材料の表面が自然劣化、塵埃、湿気など、何らかの原因で漏れ電流が流れる状態になり、そのときに生じる微小な火花放電によって次第に熱劣化が進行し、ついには炭化導電路ができて表面で絶縁破壊を起こすような現象をいう。

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