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先輩の声

科学警察研究所で働く先輩の声をご紹介します。

先輩

プロフィール

法科学第一部
生物第三研究室
主任研究官

現在の仕事内容とやりがいを感じるとき

現在の仕事内容とやりがいを感じるとき

犯罪現場で採取された現場資料からの血痕・体液斑の証明や血液型検査などの鑑定業務、及びそのための新しい検査技術の研究開発が主な仕事内容となっています。自らが開発に関わった検査手法が論文などの研究成果としてまとまった時や、それらの技術が実際の鑑定や研修で役に立った時などに、非常に達成感があり、やりがいを感じます。

科警研を目指す後輩に対してのアドバイス

科警研を目指す後輩に対してのアドバイス

業務に必要な知識・技術は、入所してからの研修などを通じて習得することができるので、大学時代の専門内容と直接的な関連がなくても問題ありません。また、研究活動を進めていくうえで、学位(博士号)の取得も重要になってくるかと思いますが、入所後に業務と両立させながら取得される方も多数いますので、受験時における学位の有無についても、気にする必要はないと思います。幅広い研究分野に興味を持ち、科学を通じて社会に貢献しようという意欲ある方をお待ちしております。

科警研の魅力

科警研の魅力

業務を通じて、直接的あるいは間接的に社会の安心・安全に貢献できるという点で、魅力的な職場だと思っています。また、基本的に自らが中心となって1つの研究課題を立案・推進していくことになりますので、その分自分のペースで仕事を進めていくことができ、仕事とプライベートのバランスが比較的とりやすい職場環境なのではないかと思います。さらに、所内の様々な研究分野に従事している研究職員や、全国の科学捜査研究所の方々との交流など、幅広い人脈を構築できるという点も魅力の一つです。

先輩

プロフィール

法科学第二部
物理研究室
主任研究官

現在の仕事内容とやりがいを感じるとき

現在の仕事内容とやりがいを感じるとき

私の所属している物理研究室では、防犯カメラ映像に対する画像処理法や解析法などの研究、レーザーを用いた指紋の検出法の開発、放射線及び核テロ対策として放射線計測法の開発や資機材の評価など物理学的手法を用いた幅広い研究を行っています。また、画像処理や画像解析の鑑定及び都道府県警察職員に対する研修も行っています。研究で得られた成果に基づき鑑定書を書く場合もあり、自分たちの行っている研究が社会に貢献しているのを実感したときにやりがいを感じます。

科警研を目指す後輩に対してのアドバイス

科警研を目指す後輩に対してのアドバイス

科警研は様々な分野の研究者が所属しており、特に工学分野を扱う法科学第二部は物理の他に火災、爆発、機械と扱う対象や分析手法も多岐にわたっています。大学で学んだ研究分野と科警研で行う研究分野がまったく同じである必要はありません。私は宇宙観測分野で学位をとり科警研に就職しましたが、持っている知識を生かしながら研究や鑑定に励んでいます。科警研で研究に必要な知識や技術は学べますし、異なるバックグラウンドは少し違った角度で研究ができる強みにもなると思います。

科警研の魅力

科警研の魅力

科警研では、競争的外部資金への応募や他の研究機関及び企業との共同研究も盛んに行われています。広範囲の分野の研究者、技術者と交流を深め見識を広めることができることは刺激的です。まだまだ自分の知らないことが多く、「日々是鍛錬」の気持ちで仕事に励んでいます。また、海外での研修制度もあります。私も3ヶ月間アメリカの国立研究所で研究を行い、核物質の新しい分析手法の習得や現在行っている放射線計測の研究を進めることができました。さらに海外の研究者とのネットワーク作りにもなり、とても良い経験でした。
その他にも、休憩時間や終業後にスポーツや文化活動も盛んに行われており、仕事以外の交流も多くあるのも科警研の魅力です。

先輩

プロフィール

法科学第三部
化学第一研究室
主任研究官

現在の仕事内容とやりがいを感じるとき

現在の仕事内容とやりがいを感じるとき

私の所属する法科学第三部は、犯罪捜査に関連する化学分野の研究を担当している部署です。分析の対象は多岐に渡り、その内容によって研究室が五つに分かれています(詳しくは、各研究室のページをご覧下さい)。化学第一研究室では薬物を対象とした研究を行っており、私自身は大麻の識別手法に関する研究に携わっています。また、研究業務の他にも、鑑定業務として覚せい剤の薬物プロファイルを調べたり、研修業務として各都道府県の科学捜査研究所職員に向けた授業や実習を担当するので、自らの知識や技能が実際の事件捜査に密接に関連していることを実感できます。ドラマのように捜査の表舞台には決して登場しませんが、「最前線の現場に立つ人間の助けになっている」という静かな確信が、現在の仕事を充実したものにしてくれています。

科警研を目指す後輩に対してのアドバイス

科警研を目指す後輩に対してのアドバイス

科警研を目指している方の中に、「大学で自分が学んだことは、まさに科警研にうってつけだ」と感じる方は殆どいないと思います。日本では法医学以外の『法科学』を専門とする大学の専攻が存在しませんので、科警研の業務内容と合致する技能を最初から持っている人は非常に稀です。実際、職員の殆どが、就職してから研修と職務を通じて、必要な知識や技術を手に入れていますので、学生時代の専門については気にしなくても大丈夫です。必要なのは、科警研で働きたいという熱意と覚悟だと思います。興味を持ったきっかけはTVドラマや小説であっても構いません。科警研(または科学的捜査)に対して憧れや期待感を持っている方、そして、意外と地味な現実に直面しても笑って許せる方、是非、科警研で一緒に仕事をしましょう。

科警研の魅力

科警研の魅力

科警研の一番の魅力は、研究の自由度が非常に高いことだと思います。捜査現場からのニーズに応えるため実用的な鑑定手法の開発研究を行うだけでなく、外部資金を調達して自分主導の基礎的な研究を行うことも出来ます。
また、多種多様な人と知り合う機会があることも魅力の一つです。様々な専門分野を持つ科警研の他部署の職員は勿論のこと、学会を通じて他機関や大学の研究者と、警察行政との関わりの中で捜査員や他の警察庁職員と、研修を通じて各都道府県の科学捜査研究所の職員と、共同研究を通じて民間企業の技術者と……。枚挙に暇がないくらいの人脈が形成されますので、『象牙の塔』とは程遠い職場だと思います。

先輩

プロフィール

法科学第四部
情報科学第三研究室
主任研究官

現在の仕事内容とやりがいを感じるとき

現在の仕事内容とやりがいを感じるとき

私が所属している法科学第四部は、人間の行動の個人内・個人間の変動について研究している部署です。情報科学第三研究室では、その中でも音声・言語に関する鑑定、研修、研究を行っています。私自身は、話者の異同識別や音声の明瞭化などの鑑定、音声・言語の地域性に関する研究に従事しています。
業務のうち、特に鑑定は、その結果が捜査や裁判に与える影響が大きいため、専門家としてのプレッシャーもありますが、事件解決に貢献できたときには大きな達成感を感じることができます。

科警研を目指す後輩に対してのアドバイス

科警研を目指す後輩に対してのアドバイス

鑑定で扱う資料は条件や状態が多様であるため、深く広い知識と柔軟性を持つことが重要です。また、日々変化する犯罪形態に対応するためには、最新技術の情報収集も欠かせません。
あとは熱意です。科警研職員を含む警察職員は、国民の皆さんが安心して暮らせるように、罪を犯した人が更正できるように、という同じ思いの基に仕事をしています。思いを共有してくれる仲間が増えるとうれしいです。

科警研の魅力

科警研の魅力

入庁後に専門知識を身につけるための学びの機会が与えられる点が、他の研究機関との大きな違いだと思います。研究計画等は各自に任せられている部分が多いため、基礎的な知識を身につけた上で、自由に研究活動を行うことができます。
また、一つの研究所に様々な分野の研究者が集結しているため、異なる分野の研究者との交流を通じて視野を広げることができます。ロールモデルとなる先輩が大勢いることも魅力の一つです。

先輩

プロフィール

犯罪行動科学部
犯罪予防研究室
主任研究官

現在の仕事内容とやりがいを感じるとき

現在の仕事内容とやりがいを感じるとき

私が所属している、犯罪予防研究室では、犯罪被害防止のための研究、各都道府県警察の防犯対策に対する実務支援、警察官に対する研修を行っています。私自身は、近年、犯罪の前兆事案を探知して先制・予防的な対策を取る必要が高まっていることを受け、子どもや女性ら社会的弱者の犯罪被害防止のための研究などに従事しています。
業務のうち、特に都道府県警察の生活安全部門のプロジェクトに対する実務支援では、現場から持ち込まれたアンケート企画等に対して、何度も検討を繰り返し指導するなど苦労はありますが、各都道府県警察の施策に即時的に役立つことが多く、やりがいを感じる仕事です。また、警察の現場に、実証的なマインドや犯罪学の基礎素養を普及させるための研修にも取り組んでいます。警察官の現場感覚から刺激を受けて研究に活かすのは、大学や他の研究機関では得がたい経験ではないかと思います。

科警研を目指す後輩に対してのアドバイス

科警研を目指す後輩に対してのアドバイス

被害を減らす、あるいは犯人を検挙するなど、国民のために具体的な形で役に立つ研究を常に意識することが大切だと思います。被害を減らすためには、他機関や地域住民との連携が欠かせません。そのためにも、実証的根拠にもとづくわかりやすい防犯対策の企画・実施が、警察庁や都道府県警察には求められており、行動科学を駆使できる科警研職員の活躍の幅は広がっています。
国際的な視野を広げることは必要不可欠です。アメリカやイギリスなど、海外の犯罪学先進国における研究動向をしっかりとキャッチアップして、国際的な水準をめざしてほしいと思います。また、重大犯罪が低く抑えられてきた日本の防犯対策を、今までもこれからも、アジア諸国をはじめとして諸国が注目しています。

科警研の魅力

科警研の魅力

研究所内外でのセミナーや学会参加を通じて、研究スキルをブラッシュアップするための機会は豊富にあります。それを活かしつつも、本人の自助努力と自己研鑽は重要だと思います。
入庁後、学会など外部とのつながりも豊富にありますが、科警研の現職・OBの方々が各方面の学会で活躍されていますので、学会での人脈づくりなどを円滑に広げられる、良い土壌があると思います。

先輩

プロフィール

交通科学部
交通科学第一研究室
主任研究官

現在の仕事内容とやりがいを感じるとき

現在の仕事内容とやりがいを感じるとき

私の所属する交通科学部の仕事内容は、交通規制や信号制御、交通安全教育、交通指導取締り、交通事故事件捜査などに関する研究や、個別事故に関する鑑定、全国の警察職員に対する研修が挙げられます。私はこれらについて、交通工学の視点を持った技術者として参画しています。
モータリゼーションが急速に進んだ昭和30年代から、交通事故死者数は年間10,000人を超えるようになり、ピーク時には年間16,000人を超え、「交通戦争」と呼ばれるほどの惨状を呈しました。交通科学部は、そのような時代の要請のもと、道路交通を安全で円滑なものとするための方策を研究するために設立されました。それから約50年が経過し、各種交通安全対策や自動車の機能向上などの様々な努力の成果により死者数は年間4,000人台まで減少しました。しかし、国民の安全で安心な生活を実現していくという交通警察の方向性・業務の重要さは今も変わっておらず、その一翼を担う科警研の仕事は社会的意義が非常に高いものといえます。実際に科警研での研究成果が全国の交通警察の現場に導入された事例も多くあり、社会の役に立つスケールの大きな仕事に携わっていることを実感できます。これこそが科警研での仕事のやりがいだと思います。

科警研を目指す後輩に対してのアドバイス

科警研を目指す後輩に対してのアドバイス

日々発生する交通事故や渋滞。これらの形態は多様性に富んでおり、まるでそれ自体が生き物の様でもあります。その解決策を見出していくためには、自分の分野の専門知識だけでは十分ではありません。柔軟な思考と幅広い見識をもとにした「センス」が必要となります。このセンスを身につけていくために、皆さんには自分の専門分野以外のことにも興味を持ち何事にも積極的に取り組んで行く姿勢を持っていただきたいと思います。
また、警察の業務は国民の生命や財産に直結しています。交通の分野でいえば、交通事故により命を失う人もいれば、渋滞による時間で損失を受ける人もいます。そのため、その仕事には慎重さが求められることも事実です。
以上のことから、科警研では、物事には積極的に取り組むけれども、大事なところは慎重に押さえることのできる、バランス感覚のある人材を必要としています。

科警研の魅力

科警研の魅力

「科警研とは何をしている組織なのか」。私は外部の方によく聞かれるこの質問に答えるのが苦手です。それは、科警研の業務範囲が幅広く、ひとことで言い表すことが難しいからです。これは同時に、身近に様々な分野の研究者がいることを意味しています。彼らと交流することで、自らの知見を広めていくことができますし、時として研究室や部の枠組みを超えて共同で研究に取り組むこともあります。これが科警研という職場の魅力のひとつです。また、就業時間外には、野球やバレーボール等のスポーツや文化活動も盛んに行われており、仕事以外の交流も多くあります。
ここに書いてあること以外にも科警研での仕事のやりがいや魅力はたくさんあります。興味を持たれた方は、業務説明会やOB・OG訪問を利用して、是非あなたの目や耳で直接確かめてみてください。

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