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生物第三研究室

生物第三研究室

主に犯罪現場に遺留された生体資料における体液種の証明、人獣鑑別および血液型による個人識別のための研究開発ならびにそれを応用した鑑定を行っている。

人血および体液斑の識別における新規検査法に関する研究

犯罪現場に遺留された生体資料において、個人識別に先立ち、その種類の特定および人獣鑑別は必要不可欠である。従来からの手法に加え、ELISAやリアルタイムPCR装置等最新の機器を用いた精度の高い検査法に関する研究を行っている。

ELISAによる体液証明

ELISAによる体液証明

リアルタイムPCR装置

リアルタイムPCR装置

DNAチップを用いたABO遺伝子型判定法に関する研究

ABO式血液型は、日本人集団における表現型頻度のバランスの良さなどから、個人識別の指標として重要な検査項目のひとつである。型物質の分解などにより、従来の血清学的手法で解析することが困難な試料に対する新たな検査手法として、DNAチップ技術を用いたABO遺伝子型判定法を開発した。

DNAチップの検出装置

DNAチップの検出装置

DNAチップを用いたABO遺伝子型の解析

DNAチップを用いたABO遺伝子型の解析

気になるキーワード

体液斑証明

犯罪の証拠資料に付着している体液の種類を明らかにし、さらにそれがヒトの体液であることを証明すること。性犯罪における女性の着衣等からのヒト精液の証明など。

ELISA

抗原抗体反応により、試料中に含まれるタンパク質等を高感度かつ特異的に検出することができる検査手法。酵素基質を加え反応産物を調べることで、抗原の検出・定量を行う。

リアルタイムPCR

ポリメラーゼ連鎖反応によるDNA増幅を経時的に測定することにより、増幅率に基づいて鋳型となるDNAの定量を行うもの。体液特異的に認められるタンパクのmRNA発現量の測定など。

ABO遺伝子

ヒトの第9番染色体に存在する糖転移酵素をコードする遺伝子。
酵素の性質を変化させる変異部位が複数知られており、その性質の違いによりABO式血液型が決定される。

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