少年警察では、非行の未然防止だけではなく、非行少年の立ち直り支援も行っている。そこで、警察職員の働きかけによって、少年の問題行動に改善がみられるまでのプロセスを明らかにし、効果的な支援のあり方を検討するための研究を行っている。

少年研究室では、少年非行の原因や背景を明らかにする調査研究や、少年非行対策の効果的な態様を検討する調査研究のほか、少年保護対策に関する調査研究を行っている。
非行少年の立ち直り支援に関する研究

立ち直り支援によって非行少年の問題行動が改善するプロセス
被害児童に対する面接手法に関する行動科学的研究

児童から情報を引き出す面接手法に関する実験
近年、警察で取り扱う被害児童の件数が増大しており、犯罪等の被害に遭った児童から正確な情報を得ることは重要である。そこで、社会調査、実験及び統計的分析に基づいて、児童から正確な情報をより多く引き出す手法を検討する研究を行っている。
気になるキーワード
少年非行の原因・背景
少年非行の発生には、少年本人の性格、保護者の養育態度、学校生活への不適応、地域環境やマスメディア・インターネットを通した有害情報との接触など、多様な要因が関連している。
少年保護対策
犯罪等の被害に遭った少年に対する支援、少年の福祉を害する犯罪の取締りや少年の保護、児童虐待の被害児童に対する支援のほか、有害環境の浄化等の施策が含まれる。