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移動通信システム

  移動通信システムには、独自で整備・維持管理を行っている車載通信系、署活系及び携帯通信系の3つの無線通信系のほか、民間事業者の通信回線を活用した高度警察情報通信基盤システムがあります。
 これらの移動通信システムは、高度な暗号技術の導入により、外部からの妨害に強く、警察情報通信の信頼性の確保に役立っています。

概略図

車載通信系

 車載通信系とは、警察本部の通信指令室を中心として、パトカー、白バイ、警察用ヘリコプター、警察用船舶、警察署等との通信に使用される無線通信系であり、原則として都道府県警察単位で利用されていますが、必要に応じて複数の都道府県に拡張することができます。

署活系

 署活系とは、警察署と警察官や警察官相互の通信を行うために使用される無線通信系のことであり、警察署の管轄区域内での通信に使用されています。

携帯通信系

 携帯通信系とは、携帯無線機相互間で直接通信を行うために使用される無線通信系のことであり、機動隊の活動など主に局所的な警察活動を行う場合に使用されています。
 携帯通信系で使用される携帯無線機は、小型かつ軽量で長時間使用できることから、災害時における広域緊急援助隊の活動や、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会期間中の警戒警備に活用されました。

高度警察情報通信基盤システム

 高度警察情報通信基盤システム(PⅢ*:ポリストリプルアイ)とは、民間の携帯電話回線を利用したスマートフォンやタブレット型のデータ端末等で構成されるシステムのことをいいます。
 このシステムは、電話機能、映像伝送機能等により、警察電話や全国のPⅢデータ端末との通信、通信指令室への現場映像伝送等が可能です。
* PⅢ(Police Integrated Info-communication Infrastructure)

2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会での活用状況

 2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会では、警備活動に従事する現場警察官の連絡等を円滑に行うために、移動通信システムが活用されました。