
科学捜査を推進するうえで、現場資料の鑑定検査は一段と重要性を増し、鑑定技術の高度化、普遍性を図ることが必要不可欠となってきている。また、公判廷においても、より精緻な鑑定が求められているところである。このような情勢に的確に対処し、鑑定の信頼性を確保するため、全国警察の科学捜査研究所・鑑識課に所属する鑑定技術職員等に対して、統一的に継続して鑑定技術に関する教育を実施するため法科学研修所が設置されている。
研修業務
法科学研修所は、全国警察の鑑定技術職員(生物、化学、工学、文書、ポリグラフ、指紋、写真、足痕跡及び犯罪プロファイリングの鑑定検査業務に従事する警察職員)に対し、鑑定業務を適正に遂行するために必要な鑑定技法等について、次の課程に分けて研修を行っている。
研修課程・区分 | 研修内容 |
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鑑定技術職員養成科 | 新規採用(配置)された者に対して、鑑定検査に関する基礎的な知識・技能を習得させるための研修 |
鑑定技術職員現任科 | 実務経験を有する者に対して、更なる鑑定検査に関する知識・技能を習得させるための研修 |
鑑定技術職員専攻科 | 鑑定検査に係る特定の分野に関する高度な知識・技能を習得させるための研修 |
鑑定技術職員研究科 | 国内外の大学などの研究機関において、特定の分野に関する高度な知識・技能を研究するための研修 |
鑑定技術管理科 | 鑑定検査に関する業務管理をはじめとする組織管理についての管理能力を涵養するための研修 |

合同授業

研修風景

研修風景

研修風景