生物第一研究室

毛髪、皮膚片及び一般生体組織の個人識別に関する研究と、その成果を応用した鑑定を行っている。

毛髪の異同識別に関する研究

毛髪の顕微鏡像と横断面

毛髪の顕微鏡像と横断面
未染毛(上段)、染毛(下段)

科学警察研究所では、犯罪現場に残された毛髪が被疑者あるいは被害者のものであるかどうか判定するため、形態検査、血液型検査およびDNA型検査を実施するが、生物第一研究室は、これら3つの検査のうち、形態検査を担当している。形態検査では、はじめに人毛か動物毛かを区別し、人毛であれば、長さ、形状、色調、毛髄質および美容処理の状態等について、対照毛髪と比較して、両者の形態学的類似性を評価している。また、動物毛については、その形態から動物種を判定するが、現在はDNA型検査による動物種判定および個体識別に関する研究を進めている。


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組織片の鑑別法に関する研究

脳試料の顕微鏡像

脳試料の顕微鏡像
萎縮した錐体細胞(矢印)

犯罪現場や事故現場において微細な組織片が採取されることがある。その場合、個人識別のための検査と共に、その試料が生体のどこに由来する組織かを鑑別する必要がある。現場で採取された試料は、腐敗や乾燥等により組織構造が変化していることが多く、通常の組織学的検査法が適用できない場合がある。そのため、実際の鑑定では資料の状態に応じた処理を実施する必要があり、その資料の状態に対応した検査法の開発を行っている。


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