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通貨鑑定の集中処理

我が国において、通貨とは貨幣(硬貨)および日本銀行券のことを指し、貨幣は独立行政法人造幣局が、日本銀行券は独立行政法人国立印刷局が製造している。都道府県警察で偽造通貨を認知した場合は、科学警察研究所に鑑定・分類のため送付しなければならないことが、国家公安委員会規則に定められている。

附属鑑定所

附属鑑定所では、証拠資料から犯罪の事実を科学的に立証するための鑑定・検査のうち、科学警察研究所長が指定する鑑定・検査の集中処理業務を行っている。また、鑑定一般の高度化に供する基礎的・基盤的研究および最新の機器の鑑定への応用に関する研究を行っている。

対照資料のDNA型に関する鑑定および検査

一般的にDNA型鑑定は、現場資料と対照資料の双方からDNA型を検出し、異同識別を行うことで初めて有効な鑑定情報が得られる。これまで科学警察研究所では、いずれの資料のDNA型検査についても、法科学第一部生物第四研究室において実施してきたが、近年のDNA型鑑定件数の増加に伴い、平成25年度より対照資料のDNA型検査を附属鑑定所で一括して実施することで、鑑定実務の効率化と迅速化を図ることとなった。さらに、DNA型検査業務の更なる発展のため、効率的かつ信頼性の高い分析法の研究も行っている。

次世代シーケンサー

次世代シーケンサー

液体クロマトグラフィー/高分解能質量分析による制限断片長多型分析

液体クロマトグラフィー/高分解能質量分析によるDNA多型解析


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偽造貨幣に関する鑑定および検査

偽造貨幣の特徴例

偽造貨幣の特徴例

全国の都道府県警察本部から送付される偽造貨幣や変造貨幣を実体顕微鏡下で観察し、必要に応じて蛍光X線分析装置を使用した成分分析及び導電率測定等を行い、真偽の判定を行っている。偽造と認められた場合、過去に発見された偽造貨幣と比較して符号の制定を行っている。


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単繊維鑑定へのラマン分光分析法の応用に関する研究

ポリエステル単繊維の測定例

ポリエステル単繊維の測定例

合成繊維の単繊維鑑定における詳細な異同識別を可能とするために、共焦点ラマン・偏向ラマン分光法に関する研究を行っている。同一構成成分の単繊維でも結晶化度や配向性の違いがスペクトルに反映されるため、従来から用いられている顕微赤外分光分析では得られない情報を得ることが可能となる。また、粘着シートに付着した状態でも構造情報の取得が可能であるため、外部汚染の可能性を排除することが可能である。


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