SYSTEM 昇任 勤務・給与体系 福利厚生

安心して働ける環境と制度 環境と制度
公務員である警察官の魅力の一つは、公平なキャリアアップ制度と、充実の福利厚生。
安心な社会を守る警察官のために、安心して働きつづけられる制度を用意しています。
(各都道府県警察により異なる部分もありますので、詳細は各都道府県警察HP等でご確認ください。)
昇任制度(キャリアステップ・警察官の階級)
チャンスは平等。昇任は、学歴や性別、年齢に関係なく、厳正・公平な試験や勤務成績等に基づいて決定され、
本人の努力次第でキャリアアップが可能です。

警察官の昇任制度には、試験による昇任と、勤務成績や勤務年数に基づく昇任があります。採用試験に合格すると警察学校に入校して「巡査」からスタート。その後は、大卒者は概ね2年、大卒以外の者は概ね4年で初めての昇任試験を受けることができます。合格すれば「巡査部長」に。その後は、警部補、警部、警視、さらに警視正、警視長への昇任も可能です。実績と努力次第で、誰にでもキャリアアップの道が開かれています。
勤務・給与体系
職員が十分に能力を発揮できるよう、「公安職」の地方公務員としての安定した給与に加え、福利厚生も充実しています。
-
職種に応じた勤務制度
警察官の1週間当たりの勤務時間は38時間45分となり、午前8時30分から午後5時15分まで(一例)の日勤制勤務です。交番など職種によっては、当番・非番・週休を繰り返す交替制勤務があります。
警察署の刑事課・交通課など日勤制勤務者の場合、勤務時間は1日7時間45分、完全週休2日制で、土日祝が休日となります。
交番勤務などの交替制勤務の場合、都道府県による違いはありますが、例えば以下のようなサイクルでの勤務になります。
(例)
1日目 午前9時00分 勤務開始
2日目 午前9時00分 勤務終了(休憩時間を含む)、勤務終了後は非番(休み)
3日目 週休(休み)
-
勤務年数・成績や昇任により昇給
警察官は地方公務員ですので、給与は都道府県ごとに規定されています。勤務年数・成績や昇任により昇給します。都道府県警察により多少の違いはありますが、期末・勤勉手当、住居手当、扶養手当、通勤手当といった行政職の公務員と同様の手当に加え、従事した業務の内容に応じて特殊勤務手当も支給されます。
-
各種保険や給付金が充実
割安な保険料で大きな保障が受けられる生命保険・医療保険・傷害保険・損害保険などの各種保険や私的年金、結婚、出産などのライフステージごとの給付金が充実しています。また、警察共済組合が提携している全国各地のホテル・旅館、レジャー施設などや各種サービスを割引価格で利用できるなど、職員のリフレッシュのための制度にも力を入れています。
-
単身寮も、家族住宅も
都道府県ごとに単身寮が整備されていて、快適な生活を送りながら職務に専念できるように、施設の整備に注力しています。また、ライフステージの変化に合わせて、家族で暮らせる住宅も用意しています。
育児支援制度
すべての職員にとって働きやすい職場を目指して、育児支援制度の充実を図っています。
女性警察官の活躍の場が広がる今、妊娠中や育児中でも働きやすく、かつ、安心して仕事と家庭を両立できる環境づくりを推進するとともに、男性警察官の育児参加施策も推進しています。家庭生活と仕事を無理なく両立できる職場環境の整備に向け、今後も各種制度の充実に努めていきます。以下はその一例です(実際の制度は都道府県により異なります)。
-
育児休業からの職場復帰支援
長期間仕事から離れていても安心して仕事に復帰できるよう、復帰が近づいた際に、面談等により、復帰後の勤務の希望を聴取したり、必要な研修したりするなどして、円滑な復帰をサポートします。
-
ライフスタイルに合わせた勤務制度
妊娠、出産から子どもの成長、個々のライフスタイルの変化に合わせて、多様な勤務制度が整っています。男女を問わず、子どもが満3歳になるまで取得することができる「育児休業」を始め、「育児短時間勤務」や「部分休業」、「深夜勤務等の制限・免除」、「看護休暇」などの様々な制度が活用可能です。
-
育児に関する両立支援制度
育児中の職員が安心して働きつづけられるよう、突発的な対応が少なく、計画的な勤務が可能なポストを「両立支援ポスト」として設置し、安心して働き続けることができる環境を整備しています。
-
育児支援サービス
ベビーシッター事業者や保育施設を利用する場合は割引料金で利用することができます。また、掛かった費用に対する補助制度もあります。
育児と仕事を楽しむ先輩の声
私は1年、夫は1ヵ月の育休を
取得しました

PROFILE
警部補 | 35歳
2012年採用。交番勤務後、警察署の生活安全課・留置管理課、警察本部警務課、警察署の刑事課などを経て、2023年8月~2024年5月まで育休取得。警察本部の総務課渉外係として職場復帰。
希望や家庭の事情に合わせて
選べる、多様な制度
産前・産後休暇と育児休業を合わせて、約1年間のお休みを取りました。育児休業は最大で3年まで取得できますので、周囲には3年取得する方も多くいるのですが、私は早く職場復帰がしたいと思い、1年間を選びました。職場復帰後はお迎えなどに1日2時間以内での休業が可能な『部分休業』の働き方を選択。午前8時半~午後3時45分までの勤務とし、保育園に早めにお迎えに行くようにしています。夫も警察官なのですが、1ヵ月の育休を取得して、子育てにしっかりと関わってくれました。「子どもとの時間は今しかないから」と、職場復帰後も非番や休日には保育園の送り迎えや家庭での育児に積極的に取り組んでいます。男女共に育休を取るのは当たり前、復帰後に子どもの病気で急なお休みを取る時にも同じ職場の同僚から「大丈夫だから」と言ってくれる雰囲気があり、とても助かっています。妊婦健診や母親・父親学級への参加、つわりの時、不妊治療などに休暇を取ることも可能で、多くの方が利用しています。今、嬉しく思っているのは、子どもの行事への参加時に取れる休暇。年次休暇とは別に年に7日間のお休みが取れるので、今後は夫婦で一緒にお休みを取り、初めてのクリスマス会を見に行く予定です!


お散歩、買い物、電車見物。
楽しんでます!
私と夫の休みが合った時には、よく家族3人で出かけます。近所をお散歩したり、買い物に行ったり。それと、1歳半の息子は電車が大好きなので、入場券を買って近所の駅に入り、電車見物をすることも。喜んで電車を見ている子どもの嬉しそうな姿を見ると、幸せな気持ちになります。初めての子育ては不安も多いので、家族や職場の支えは心強いですね。しばらくは子ども中心の生活を楽しみたいと思っています。