SPECIAL 4名の女性警察官によるTALK SESSION

女性警察官の本音と魅力

警察では、女性警察官の採用に積極的に取り組んでおり、女性警察官数は年々増加しています。
ここでは、千葉県警察で活躍する4名の女性警察官に、「警察官になったきっかけ」をはじめ、
仕事のリアルと本音を語ってもらいました。それぞれが色々な思いをもって警察官になり、日々仕事に打ち込んでいます。
きっと仕事探しに悩むアナタの一助となるハズ。

  • NIHO

    警察本部・総務課渉外係

    警部補 35歳

    志望動機

    人の役に立つ仕事がしたい。子どもの頃からの思いを胸に拝命。

  • WATA

    警察本部・第三機動隊

    巡査 27歳

    志望動機

    陸上自衛隊で勤務するも、子どもの頃からの夢が諦めきれず転職。

  • TAKA

    警察署・生活安全課

    巡査 25歳

    志望動機

    地域に、そして女性が被害者となる事件の未然防止に貢献したいという思いから。

  • TOYO

    警察署・地域課(交番)

    巡査 23歳

    志望動機

    刑事ドラマや警察密着番組がきっかけで、警察官に憧れるように。

TALK 01

警察官を志望したきっかけ

TV番組の影響も。警察官の働く姿が、
今の自分につながった

NIHO

同じ千葉県警ですけど、所属や部門の違う皆さんとこうしてお会いして警察官としての仕事のことや私生活などについてお話しするのは初めてですね。皆さんより経験が少し豊富な私としても、若い皆さんのお話を聞けるのはとても嬉しいです。早速ですが、警察官になったきっかけについて教えてもらえますか?

TOYO

きっかけはTVの密着番組でした。リアルな警察官の仕事の意義や地域を守る姿に感動して。でも就活時は警察官だけではなく消防吏員や地方公務員の試験も受けました。消防吏員の内定もいただいて迷いましたけど、警察官の方が業務内容が幅広く魅力的だと思ったので、警察官になろうと決めました。

NIHO

私もきっかけはTVの刑事ドラマでした。私もその時の印象がずっと残っていて。大学での就活でも警察官を軸に考えていましたけど、面接の練習にもなると思って、いろんな業種の企業の選考も受けました。金融機関とか出版社とか鉄道会社とか。内定もいただきましたが、警察官に受かった時点で、この道に進むことを決めました。

WATA

私はもともと「人の役に立てる仕事に就きたい」と思っていたので、公務員の公安職である警察官、消防吏員、自衛隊を受けたのですが、警察官は残念ながら試験に落ちてしまい、自衛隊に就職しました。TOYOさんと同様、TVの密着番組の影響で小さい頃から警察官になりたいと思っていたので、その夢が諦めきれずに再チャレンジしました。

NIHO

TVの影響は大きいですね。TAKAさんはいかがですか?

TAKA

私もその影響はありました。小さいころから見ていたので。その上で、女性が被害者となる犯罪を未然に防ぎたい、地域の人たちが安心して暮らせるような街づくりに貢献したいという想いが募って警察官を志望しました。

NIHO

最初のきっかけはさまざまだと思いますけど、TAKAさんのような気持ちって、みんな少なからず持っていると思います。その気持ちはきっと共通するものでしょうね。

TALK 02

警察学校の印象は?

厳しくも楽しかった警察学校での生活

TOYO

警察官採用試験に受かると、まずみんな警察学校に入ります。私は警察学校を出て1年目で、警察学校に入る前も「厳しそう」と思っていましたが、実際に厳しさはイメージどおりでした(笑)。皆さんはいかがだったでしょうか。

WATA

私も、厳しかったなあ。男性と一緒に走ることもあり、男性に比べると体力が全然ない方だったので、同期の仲間とスタミナをつけようと朝走ったりしたんですけど、そういう時も周回遅れになってしまったり…。でも、同期が応援してくれて、ずいぶん助けられました。また、女性教官にもサポートしていただき、乗り越えることができました。

TOYO

私も同期の存在は大きかったです。きついと思うことも同期がいたから乗り越えられました。授業とは別に体育祭とかもあって、その時は同期のみんなと力をあわせて競技したり。楽しい思い出もたくさんあります。

NIHO

私の場合は、ずいぶん前のことですけど、やっぱり厳しかったです。世代は違いますけど、同じですね(笑)。でも、学生から社会人へ切り替わるタイミングですし、新人研修が厳しいのは、当然なのかもしれませんけど。ちなみに大変だったのはどんな授業でしたか?

TAKA

私は、柔剣道・逮捕術の武道系。これまで経験したことがなく、素人だったのできつかった!

TOYO

警備実習です。背が小さいから盾を持って走るのが大変でした。

WATA

警備実習も大変でしたけど私は座学。刑法とか刑事訴訟法とか、理解するために一生懸命頭を使ってましたけど、眠くなっちゃって…(笑)

NIHO

警備実習でも大変そうな仲間の盾を持ってあげたり、助け合い、励まし合いながらの毎日が、今振り返るとすごくよかったと思います。警察学校は、そういう絆を作る場でもありますよね。仲間との絆は、警察学校を出てからの勤務でも大きな支えになります。

TALK 03

キャリアアップや目標について

女性警察官としてキャリアステップ

TOYO

NIHOさんは警部補で、女性警察官としての経験も豊富です。ご自身の経験から、今、こんなところが変わったな、良くなったなということはありますか?また、やりがいについても知りたいです。

NIHO

私が一番感じるのは、女性の警察官の数がとても増えたことと、育児支援制度も含めて、長く働くためのキャリアステップの道筋が整備されてきたこと。私が交番にいた時は女性の幹部がまだまだ少なかったです。今、私も警部補になりましたが、女性の幹部警察官の数もとても多くなってきていると感じています。

TAKA

そういうのを見ると目標が明確になって嬉しいですね。私自身ももっとレベルアップして、昇任していきたいと思っています。NIHOさんのように警部補をめざして頑張りたいです。

WATA

私もまずは巡査部長になることをめざして、昇任試験のための対策も行っていきたいと思っています。勉強時間は家に帰ってから、筋トレをして、そのあと机に向かうようにしています。

TOYO

私はまだ1年目なのでまずは今の仕事を全力で取り組むことが大切だと思っていますが、将来目指していきたいのは、警備部の外事課です。大学で外国語を学んでいたので、その語学力を生かせる職種に就きたいです。

TAKA

職種が多岐にわたっていて、自分の適性や能力に合う仕事を見つけられるのも警察官の魅力だと思います。

NIHO

勉強は、スキマ時間やながら時間を活用することが大切。短時間で、継続できる方法を見つけることがポイントだと思います。皆さんのキャリアステップもとても楽しみですね。

TALK 04

警察官になる前となった後の印象は?

イメージと違った警察官の仕事の実際

TOYO

警察官になって、私のイメージが変わったところは、「こんなにも警察への通報って多いんだ」ということ。千葉県全体で、110番通報が1日に2000件を超えることもありますよね。交番に直接電話してくる方もいらっしゃいます。「やっぱり警察官って頼られているんだな」と日々実感しています。

WATA

TV番組とかを見ていると、犯罪捜査や防犯活動の印象があると思いますけど、私が所属している警備部では、重要施設やイベントの警備のための部隊だけでなく、私が勤務している救助専門の部隊もあって、本当に幅広い仕事があるんだなと思います。私の部隊にもスクーバ(潜水士)を行っている女性警察官がいます。女性の活躍の場も広がっていますよね。

TAKA

仕事の幅が広いので、自分の長所とか強みを生かせるのが、警察官。そういうところもイメージと違ったことかもしれません。

NIHO

また、私も活用しましたが、育児支援制度が充実していて、産休や育休のあとでも復帰しやすい職場環境なのも、イメージと違っていたところかもしれません。地方公務員だからこその制度や環境、そして福利厚生も充実しているのは嬉しいですよね。

TALK 05

これから警察官をめざす方へ

魅力いっぱい。だからこそお勧めしたい!

NIHO

これから警察官を目指す方にメッセージするとしたら、どんな言葉をかけますか?私は社会的に弱い立場の女性や子どもを守る警察官になりたいと思っていたので、そういう気持ちがある人には、ぜひ目指してほしい職業だと思っています。

TAKA

同じ毎日っていうのはないのも魅力。いつも刺激的で、自分にとって成長できる仕事だと思います。

WATA

いろんな経験が生かせる仕事だと思います。私は学生の時はコンビニでアルバイトをしていましたが、その時に培ったコミュニケーションスキルに加えて、コンビニで事件が起きることもあるので、その時の経験が活きることもあります。どんな経験も仕事に直結するのは、警察官ならではじゃないでしょうか。

TOYO

体力に自信がなくても大丈夫ですし、まずはなりたい気持ちが大切。犯罪の被害者には女性も多いので、女性警察官の対応が求められる場面も多く、女性警察官がもっともっと必要な時代だと思います。多くの方に興味を持ってもらって、一人でも多くの仲間が増えるといいなと思います。

NIHO

本当にそうですね。私たち自身も、多くの仲間と一緒に、地域を守る存在として頑張っていきましょう!