110番通報と通信指令システム
(1)110番通報の現状
平成14年中に全国の警察で受理した110番通報の受理件数は約890万件で,13年に比べ約18万件増加した。これは,3.5秒に1回,国民14人に1人の割合で通報がなされたことになる。特に,移動電話からの110番通報の増加が著しく,全体の半数以上(52.1%)を占めるまでに至っている(表2-4)。
表2-4 110番通報受理件数の推移(平成5~14年)
図2-4 110番通報の内容別受理件数(平成14年)
警察では,毎年1月10日を「110番の日」と定め,市民に対して110番の適切な利用を呼び掛けるとともに,警察による緊急の対応を必要としない電話による相談等については,「#(シャープ)9110番」を利用するよう呼び掛けている。
また,移動電話からの110番通報については,通報者が通報場所を正確に伝えにくく,受理及び指令に時間を要することもあることなどから,通話中にはできるだけ場所を移動しないこと,通話終了後に電源を切らないことなどを呼び掛けている。
図2-5 通信指令