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自主防犯活動事例

 高知県
 

なはりポリス
土佐くろしお鉄道・ごめんなはり線の最終駅の街で発足した防犯パトロール隊



メンバーによる防犯パトロール

構成員

地域安全推進員、少年補導員、消防団員、PTA。
人数:53人

結成の経緯

安芸郡奈半利町は、県東部中芸地域における商業中心地であるが、平成14年に土佐くろしお鉄道ごめんなはり線が開通したことから、観光客など町内への訪問者が増加して、犯罪の多発、少年の深夜はいかいなどを背景として危機感を持った地域住民が警察、役場などの関係機関の支援を得て平成15年7月末から自主防犯組織「なはりポリス」を結成した。

活動の目的

住民が一体となって地域における犯罪及び事故を未然に防止して、住民の安全と防犯意識の高揚を図り、安全で安心な住みよい地域社会の実現を目指すことを活動の目的としている。

活動の内容

なはりポリスは、事務局を町役場総務企画課に置き住民10名程度の班編制で活動し、毎月の10日、20日、30日に概ね夜8時から10時までの時間帯において町内商店街やなはり駅、公園、駐車場など主要地点を徒歩で巡回して防犯パトロールを行っている。また、地域の祭礼時にも少年の健全育成と各種事故防止のために防犯パトロールを行うと共に、少年の健全育成活動として非行少年とその保護者を防犯パトロール活動に参加させてボランティア意識を育むなど創意工夫した活動が行われている。

【活動に必要な物】

活動用ベスト、帽子、腕章、懐中電灯など


活動上の問題点・解消方法

構成員は、町内に居住・勤務する有志、地域安全推進員、少年補導員、地元消防団員、PTA役員、町役場職員などであるが、活動を続ける上において、パトロールに参加できないメンバーの問題が持ち上がり、実際に防犯ボランティアとして無理なく地道な活動を続けるために、組織立ち上げの代表者が結成2年をもって交代して、地域内の子どもの見守り活動を始めるなど地域に根ざした防犯パトロール活動を続けている。

関係機関・団体との連携方法

タウンポリスの活動拠点を地元の奈半利駐在所とするなど警察、町役場と連携して防犯パトロール活動の支援を受けると共に、情報交換を行っている。その活動は地域住民に安全・安心なまちづくり意識を育むと共に、地元高知新聞に活動内容が紹介されるなど周知されている。地元奈半利町から会員のボランティア保険について助成を受けるなど活動の支援を受けている。

活動上の配慮事項

活動は、地域の実情に即した防犯パトロール活動を実施しており、今後は更なる活動活性化を目的として青色回転灯を装備した防犯パトロールを実施するべく関係機関に申請中である。

参考

奈半利町内における刑法犯認知件数は、ごめんなはり線が開通した平成14年から増加に転じ、なはりポリスが活動を始めた平成15年は激増して69件発生していたが、地道なパトロール活動により平成16年中は67件と僅かながらも減少に転じている。この減少傾向は平成17年に入っても続いており、これら地域に密着した活動が認められ「防犯ボランティア団体」として平成17年全国表彰を受賞している。

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