第4章　安全かつ快適な交通の確保

第1節　平成26年の交通事故情勢

1　交通事故の発生状況

（1）概況

平成26年中の死者数は4,113人で、14年連続の減少となり、発生件数及び負傷者数も10年連続で減少した。23年3月に策定された「第9次交通安全基本計画」において「平成27年までに24時間死者数を3,000人以下」にするという目標を掲げており、警察では、各種交通事故防止対策を一層推進していくこととしている。

・　26年中の発生件数…57万3,842件（前年比5万5,179件（8.8％）減少）

・　26年中の死者数…4,113人（前年比260人（5.9％）減少）

・　26年中の負傷者数…71万1,374人（前年比7万0,120人（9.0％）減少）

・　26年中の交通事故発生から30日以内の死者数…4,838人（前年比314人（6.1％）減少）

・　26年末の運転免許保有者数…8,207万6,223人（前年比21万6,211人（0.3％）増加）

・　26年末の車両保有台数…9,131万5,870台（前年比42万1,778台（0.5％）増加）

・　25年度末の自動車走行キロ（自動車が走行した距離を表したもの）…約7,462億キロ（前年比142億キロ（1.9％）増加）

（2）交通死亡事故の発生状況

・　高齢者^（注）の死者数が全体の半数以上（53.3％）を占める。

・　自動車乗車中の死者数は、75歳以上の高齢者が最も多い（自動車乗車中の死者数の25.7％）。

・　自動二輪車乗車中の死者数は、40～49歳が最も多い（自動二輪車乗車中の死者数の24.7％）。

・　原付乗車中の死者数は、75歳以上の高齢者が最も多い（原付乗車中の死者数の27.1％）。

・　自転車乗用中の死者数は、75歳以上の高齢者が最も多い（自転車乗用中の死者数の39.8％）。

・　歩行中の死者数は、75歳以上の高齢者が最も多い（歩行中の死者数の49.0％）。