1 保健医療サービス及び福祉サービスの提供(基本法第14条関係)
トピックス ワンストップ支援センターの全国共通短縮番号「#8891(はやくワンストップ)」
令和2年度に内閣府が実施した「男女間における暴力に関する調査」(20歳以上の男女5,000人を対象)によると、14人に1人の女性が無理やり性交等される被害を経験しており、そのうち、誰にも相談しなかったという人の割合は約6割に上る(男性は100人に1人が被害を経験し、誰にも相談しなかったという人の割合は約7割であった。)。
ワンストップ支援センターは、性犯罪・性暴力の被害者に対し、被害直後からの総合的な支援を、病院をはじめ、可能な限り1か所で提供することにより、被害者の心身の負担を軽減し、その健康の回復を図ること等を目的として、全ての都道府県に置かれている組織である。
性犯罪・性暴力の被害者がワンストップ支援センターに速やかにアクセスできることが重要であるが、ワンストップ支援センターごとに個別の電話番号が設けられていることから、相談者が電話をかける際、個別の電話番号を調べなければならなかった。
そこで、内閣府においては、「性犯罪・性暴力対策の強化の方針」(2年6月11日性犯罪・性暴力対策強化のための関係府省会議決定)に基づき、同年10月に、全国共通短縮番号「#8891(はやくワンストップ)」を導入した。相談者が「#8891」に電話をかけると、最寄りのワンストップ支援センターにつながる仕組みとなっている。
「#8891(はやくワンストップ)」という番号には、「一人で悩まず、すぐに相談してください」という思いが込められており、同年11月に実施した「女性に対する暴力をなくす運動」をはじめとする機会を通じ、ポスター、リーフレット及びカードを地方公共団体やワンストップ支援センター等の関係機関に配布し、広報を行っている。
