第2章 犯罪被害者等のための具体的施策と進捗状況

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第4節 支援等のための体制整備への取組

コラム5 ストーカー総合対策の策定

1 策定の経緯

平成26年10月に全閣僚を構成員とするすべての女性が輝く社会づくり本部で決定された「すべての女性が輝く政策パッケージ」においては、「ストーカー事案については、認知件数が過去最多となり、また、事態が急展開して重大な結果に発展するおそれが高いものであることから、その対策の抜本的な強化が必要である。このため、被害者の一時避難等の被害者支援の取組や効果的な更生プログラム等の加害者対策の在り方について、平成26年8月に警察庁の有識者検討会において提言された取組の方向性も踏まえつつ、関係省庁からなる会議において検討の上、総合対策を年度内を目途に取りまとめる。」とされた。

これを受け、27年3月、ストーカー総合対策関係省庁会議において、「ストーカー総合対策」が策定された。

なお、28年1月、関係省庁におけるストーカー総合対策の取組状況についてフォローアップが行われている。

2 概要

「ストーカー総合対策」には、下記のとおり、ストーカー事案に対応する体制の整備、被害者等の一時避難等の支援、被害者情報の保護、被害者等に対する情報提供等、ストーカー予防のための教育等及び加害者に関する取組の推進の6項目に関連する施策が盛り込まれている。

図表2-47
図表2-47

3 今後の方向性

ストーカー行為等による被害は引き続き深刻な社会問題となっており、SNS等、インターネット上の新たなコミュニケーションツールの広がりに伴い、被害の態様が多様化していることを踏まえた被害者支援のほか、加害者の抱える問題にも着目した対策等が求められている。

このような状況を見据えつつ、ストーカー総合対策に基づき、引き続き関係省庁が連携して取 組を推進していくこととする。

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