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第4章 支援等のための体制整備への取組

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1 相談及び情報の提供等(基本法第11条関係)

トピックス 犯罪被害者等施策の総合的推進に関する事業

警察庁では、基本法及び第4次基本計画に基づき、地方公共団体における犯罪被害者等支援体制の整備促進を図っているところ、同体制の更なる底上げを図るとともに、多機関連携及び地域間連携を促進し、地域における犯罪被害者等施策を総合的に推進するため、「犯罪被害者等施策の総合的推進に関する事業」を実施している。

令和3年度は、滋賀県、京都府、徳島県及び高知県において同事業を実施したところ、このうち、京都府における事業については、次のとおりである。

【京都府】

京都府では、ウィズコロナ時代に即した犯罪被害者等支援として、自治体担当者や犯罪被害者支援従事者のスキルアップを目的とした研修用eラーニングツールと、府民の犯罪被害者等支援に対する理解の促進等を目的とした教育用eラーニングツールを作成した。

(研修用eラーニングツール)

研修用eラーニングツールは、犯罪被害者やその御家族が、被害後に直面する困りごとや支援のために利用できる制度等について知ることができる内容となっており、犯罪被害者遺族である岩城順子氏による講演動画とWebコンテンツとで構成されている。

このツールを利用する場合には、まず、YouTube上で限定公開している講演動画を事前申込の上で視聴し、その後、京都府ウェブサイト上で公開しているWebコンテンツにアクセスする。

Webコンテンツでは、初期、中期、長期といった被害後の時期によって犯罪被害者等に生じる困りごとが分類(例えば、初期段階であれば、日常生活、医療・福祉、住居、経済、刑事手続、民事手続のカテゴリー)されており、それぞれのカテゴリーごとに、犯罪被害者等の困りごとに対処するための支援制度等についての情報を掲載している。

(教育用eラーニングツール)

教育用eラーニングツールは、犯罪被害者等が何に苦しみ、そして自分にできることは何なのかを知ることで、犯罪被害者等にどのように接すればよいかを学習することができる内容となっており、研修用eラーニングツールと同様、岩城順子氏による講演動画とWebコンテンツとで構成されている。

利用方法も研修用eラーニングツールと同様であり、Webコンテンツは、犯罪被害者等の心身への影響、犯罪被害者等への望ましい接し方や避けるべき接し方等について紹介している。

※京都府犯罪被害者支援ウェブサイト

https://www.pref.kyoto.jp/anshin/higaishatorikumi.html

京都府犯罪被害者支援ウェブサイト

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