犯罪被害者等が受けた傷を回復する上で最も有効と思われているものは、「加害者の適正な刑罰」と「加害者の被害弁償」が上位の2つであり、罪種別に見ても変わりがない。「加害者からの謝罪」が有効とする者が約2人に1人いることは注目される(交通犯罪の犯罪被害者等(図3-30)及び「家族」(図3-29)において顕著である)。「同じような体験をした被害者同士が語り合う」とする自助グループはそれ程有効であるとは思われていないが、これは、被害からの経過年数が長い人が多く、当時、民間団体における犯罪被害者等支援の取組が進展していなかったという状況も一因と考えられる。
「本人」と「家族」を比較すると、「家族」が総じて有効性に関して高い評価をしている。とりわけ「加害者からの謝罪」と「犯罪被害者に対する地域の人々の理解・協力」において、「家族」が有効であるとしている。
≪重み付け平均値≫