国家公安委員会委員長 山本 順三
国家公安委員会委員長の山本順三と申します。「犯罪被害者週間」中央イベントを開催するに当たりまして、一言御挨拶を申し上げたいと思います。
本日は講演者やパネリストの方々をはじめ多くの皆様に御出席いただき、誠にありがとうございます。皆様、御案内のとおり、14年前の12月１日、犯罪被害者等基本法が成立いたしました。そのため政府では毎年11月25日から12月１日までを「犯罪被害者週間」として国民の皆様に犯罪被害者の置かれている現状や支援の必要性について考えていただくことを目的に、このようなシンポジウム等を開催させていただいております。
本日は御遺族による基調講演ののち、「犯罪被害に遭った子供の兄弟姉妹に対する支援を考える」をテーマとしてパネルディスカッションを行うことといたしております。今回、ディスカッションのテーマとして犯罪被害に遭った子供の兄弟姉妹に対する支援を取り上げたのは、兄弟姉妹が被害に遭ったこと等により、その心身に悪影響のおそれがある子供等についても、そのニーズを把握し、適切に支援を行うことの必要性が第３次犯罪被害者等基本計画において初めて明記されたことを踏まえてのものでございます。会場の皆様方におかれましては、犯罪被害者やその兄弟姉妹の置かれている状況や支援の内容について御理解と御関心を深めていただければ幸いでございます。
最後に、今回、犯罪被害者等に関する標語で最優秀賞に輝きました「たすけあい すこしのゆうき ひろがるきずな」にありますとおり、本大会が犯罪被害者等に寄り添い、助け合いの絆を広げる契機となり、犯罪の被害に遭われた方が再び平穏な暮らしを営むことができるようになるまでの間、必要な支援等を途切れることなく受けることのできる社会の実現に向けた一助になるよう祈念し、私の挨拶といたします。今日はよろしくお願い申し上げます。
