2 国民に開かれた警察活動
(1)警察署協議会
警察が地域の犯罪や交通事故を防止するなどの様々な活動を行うに際しては、地域住民の意見、要望等を十分に把握するとともに、地域住民の理解と協力を得ることが必要である。
このため、原則として全国の全ての警察署に警察署協議会が置かれており、警察署長が地域住民の意見を聴くとともに、理解と協力を求める場として活用されている。
MEMO ~観光地におけるスケートボード等安全対策~(神奈川県横浜水上警察署協議会会長 岩田秀夫)
横浜水上警察署協議会は7人で構成され、県下で最年少の女性委員を擁するなど、幅広い年齢層、職域から意見や要望を述べています。管内には横浜港大さん橋国際客船ターミナルや横浜赤レンガ倉庫等の観光名所が多数ありますが、近年、これらの施設において、スケートボード等危険な行為が増えたことから、安全対策を推進していただくよう要望しています。警察から施設管理者等への呼び掛けによる新たな看板の設置や、元フリースタイル世界1位の女性スケートボーダーを一日警察署長に委嘱し、横浜港に面した観光名所に向けて警察用船舶から広報を実施するなどの取組を重ねていただき、徐々にマナーの向上が図られていることを実感しているところです。私たち協議会からの意見がこのように警察業務に反映されていることを誇りに思い、これからも協議会が地域と警察を結びつける重要な役割を担っていくものと確信しています。

水上広報出発式の状況
(2)情報公開制度
警察庁では、警察庁訓令・通達公表基準に基づいて、訓令及び施策を示す通達を原則として公表することとし、ウェブサイトに掲載している。また、窓口を設置し、行政機関の保有する情報の公開に関する法律に基づく開示請求を受け付けるとともに、警察白書や統計、報道発表資料等の文書を一般の閲覧に供している。

(3)個人情報保護
警察庁では、警察庁における個人情報等の管理に関する訓令を制定し、個人情報の管理体制を定めるなどして保有する個人情報を適正に取り扱うこととしている。また、窓口を設置し、個人情報の保護に関する法律に基づく開示請求を受け付けている。

(4)政策評価
国家公安委員会及び警察庁は、「国家公安委員会及び警察庁における政策評価に関する基本計画」を策定し、同計画に基づき策定した政策評価実施計画に従って、毎年度、政策評価を実施し、評価書等を警察庁ウェブサイトにおいて公表している。令和4年度は、5の業績目標について目標管理型の政策評価を実施した。
また、政策評価の実施に当たっては、警察庁政策評価研究会を開催し、政策評価や警察行政に知見を有する有識者の専門的な意見を取り入れることで、客観性の確保に努めている。