第7章 警察活動の支え

7 皇宮警察本部の活動

警察庁に附置されている皇宮警察本部は、天皇皇后両陛下及び上皇上皇后両陛下並びに皇族殿下方の護衛や、皇居、赤坂御用地等の警備等を行っている。

① 天皇及び上皇並びに皇族の護衛

天皇皇后両陛下及び上皇上皇后両陛下並びに皇族殿下方の安全を確保するため、皇宮護衛官のうち、側衛官が、皇居、御所等はもとより、国内外において御身辺の直近で護衛に当たっている。

令和4年中は、天皇皇后両陛下が英国を御訪問された際等に、海外に側衛官を派遣し、御身辺の安全の確保に当たった。

 
図表7-17 皇宮警察本部の活動地
図表7-17 皇宮警察本部の活動地
② 皇居、御所等の警備

皇居、赤坂御用地、各御用邸、京都御所、正倉院等の安全を確保するため、主に6都府県(注1)において警戒警備活動を行っている。

令和4年中は、皇居乾通り一般公開が3年ぶりに再開されたことから、所要の警備体制を確立し、不法事案及び雑踏事故の未然防止に万全を期した。

③ 国賓等の護衛

国賓として来日した外国要人の皇居参内や、信任状の捧呈に伴う特命全権大使の皇居参内に際して、騎馬、サイドカー(注2)等で護衛に当たっている。

注1:栃木、東京、神奈川、静岡、京都及び奈良

注2:側車付大型自動二輪車

MEMO 警察犬(警戒警備犬・御用邸犬)

皇宮警察本部では、皇居や御用邸等における警戒警備活動、事案発生時の検索等を行う警戒警備犬や御用邸犬を運用している。

なお、警戒警備犬は、皇居等における活動のほか、行幸啓先における警戒警備活動や、安全確保のための検索等にも従事しており、皇居の外でもその活動を目にすることができる。

 
行幸啓先における検索
行幸啓先における検索


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