第4章 安全かつ快適な交通の確保

第4章 安全かつ快適な交通の確保

第1節 交通事故情勢

1 交通事故の現状

(1)令和2年(2020年)の概況

令和2年中の交通事故による死者数(注)(以下単に「死者数」という。)は2,839人と、5年連続で減少し、前年に引き続き、警察庁が統計を保有する昭和23年(1948年)以降の最少を更新した。また重傷者数は、20年連続で減少した。

注:交通事故発生から24時間以内の死者数

 
図表4-1 交通事故の概況(令和2年)
図表4-1 交通事故の概況(令和2年)
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(2)過去10年間の死者数等の推移

平成23年(2011年)と比較して、令和2年中の死者数は全年齢層で39.5%、65歳以上で30.9%減少し、人口10万人当たり死者数は全年齢層で38.6%、65歳以上で43.2%減少した。

他方、令和2年中の65歳以上の人口10万人当たり死者数は全年齢層の約2倍、死者数全体に占める65歳以上の割合は56.2%と、いずれも引き続き高い水準となっており、高齢者の交通事故防止対策が重要となっている。

 
図表4-2 死者数の推移(平成23年~令和2年)
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図表4-3 人口10万人当たり死者数の推移(平成23年~令和2年)
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図表4-4 死者数全体に占める65歳以上の割合(平成23年~令和2年)
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(3)状態別・類型別の特徴

状態別人口10万人当たり死者数をみると、歩行中、自動車乗車中、二輪車乗車中、自転車乗用中の順に多いが、令和2年中は、前年と比べて歩行中、自動車乗車中及び自転車乗用中は減少したが、二輪車乗車中は増加した。

また、類型別運転免許保有者10万人当たり死亡事故件数(注1)をみると、令和2年中は、正面衝突等(注2)、歩行者横断中、出会い頭衝突の順に多い。

注1:自動車、自動二輪車及び原動機付自転車の運転者による事故を計上

注2:正面衝突、路外逸脱又は工作物衝突

 
図表4-5 状態別人口10万人当たり死者数の推移(平成23年~令和2年)
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図表4-6 原付以上運転者(第1当事者)の類型別運転免許保有者10万人当たり死亡事故件数の推移(平成23年~令和2年)
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(4)時間帯別・月別の特徴

最近5年間における時間帯別死亡事故件数をみると、17時台から19時台に多く発生している。

また、薄暮時間帯(注)の死亡事故は、7月以降に増加し、10月から12月にかけて特に多く発生している。

注:日没前後1時間以内

 
図表4-7 時間帯別死亡事故件数(平成28年~令和2年の合計)
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図表4-8 薄暮時間帯の月別死亡事故件数(平成28年~令和2年の合計)
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