第5章 安全かつ快適な交通の確保
第1節 交通事故情勢
1 交通事故の現状
(1)令和元年(2019年)の概況
令和元年中の交通事故による死者数(以下単に「死者数」という。)は3,215人と、4年連続で減少し、前年に引き続き、警察庁が統計を保有する昭和23年(1948年)以降の最少を更新した。また、交通事故発生件数及び負傷者数は、15年連続で減少した。
図表5-1 交通事故の概況(令和元年)
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(2)過去10年間の死者数等の推移
平成22年(2010年)と比較して、令和元年中の死者数は全年齢層で35.0%、65歳以上で28.4%減少し、人口10万人当たり死者数は全年齢層で34.5%、65歳以上で41.6%減少した。
他方、令和元年中の65歳以上の人口10万人当たり死者数は全年齢層の約2倍、死者数全体に占める65歳以上の割合は55.4%と、いずれも引き続き高い水準となっており、更なる高齢者の交通事故防止対策が重要となっている。
図表5-2 死者数の推移(平成22~令和元年)
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図表5-3 人口10万人当たり死者数の推移(平成22~令和元年)
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図表5-4 死者数全体に占める65歳以上の割合(平成22~令和元年)
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(3)状態別・類型別の特徴
状態別人口10万人当たり死者数をみると、歩行中、自動車乗車中、二輪車乗車中、自転車乗用中の順に多いが、令和元年中は、前年と比べていずれも減少した。
また、類型別人口10万人当たり死亡事故件数をみると、令和元年中は、正面衝突等(注)、歩行者横断中、出会い頭衝突の順に多い。
注:正面衝突、路外逸脱又は工作物衝突
図表5-5 状態別人口10万人当たり死者数の推移(平成22~令和元年)
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図表5-6 類型別人口10万人当たり死亡事故件数の推移(平成22~令和元年)
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(4)時間帯別・月別の特徴
最近5年間における時間帯別死亡事故件数をみると、17時台から19時台に多く発生している。
また、薄暮時間帯(注)の死亡事故は、7月以降に増加し、10月から12月にかけて特に多く発生している。
注:日没前後1時間以内
図表5-7 時間帯別死亡事故件数(平成27~令和元年の合計)
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図表5-8 薄暮時間帯の月別死亡事故件数(平成27~令和元年の合計)
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