第6章 公安の維持と災害対策

4 日本共産党等の動向

(1)日本共産党の動向

① 第27回党大会の開催

平成29年1月に開催された日本共産党第27回大会では、野党連合政権を樹立する構想が提唱された。また、志位和夫委員長、小池晃書記局長及び副委員長6人がそれぞれ再任されたほか、党員数は約30万人、機関紙購読者数は約113万人であることが公表され、26年の前回大会に比べ、党員数は約5,000人、機関紙購読者数は約11万1,000人減少した。

 
図表6-14 日本共産党の党員数及び機関紙購読者数の推移
図表6-14 日本共産党の党員数及び機関紙購読者数の推移
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② 第48回衆議院議員総選挙の結果

日本共産党は、29年10月の第48回衆議院議員総選挙において、小選挙区では「議席の大幅増」、比例代表では得票数850万票以上及び得票率15%以上の獲得と共に、「全国11のすべての比例ブロックで議席増を実現し、比例代表で第3党」を目標に掲げた。また、一部の野党と連携する方針を示し、67の小選挙区で候補者を取り下げるなどした結果、小選挙区に206人、比例代表に65人(小選挙区との重複28人)の公認候補を擁立した。このうち、小選挙区の候補者1人、比例代表の候補者11人が当選し、解散前の21議席から9議席減の12議席となった。

日本共産党は、同年12月の第3回中央委員会総会において、同選挙の結果の原因を「わが党の力不足」とした一方、小選挙区での候補者の取下げ等が「共闘勢力が議席を伸ばすうえでの効果的貢献となった」と評価し、引き続き、野党共闘を推し進める方針を示した。

 
図表6-15 衆議院議員総選挙における日本共産党の獲得議席数の推移
図表6-15 衆議院議員総選挙における日本共産党の獲得議席数の推移
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(2)日本民主青年同盟の動向

日本民主青年同盟は、平成29年12月、第41回全国大会を開催し、28年11月の第40回全国大会以降に953人の同盟員及び741人の機関紙購読者を獲得したこと並びに同盟員数が約9,500人であることを明らかにした。同盟員数を明らかにしたのは、14年の第30回全国大会で「二万二千の峰を突破」として以来15年ぶりのことであった。

第41回全国大会には、日本共産党から志位委員長が12年ぶりに出席して、「民青同盟を強く大きくしていく仕事に、皆さんと心一つに取り組んでいきたい」と呼び掛けた。

(3)全国労働組合総連合の動向

全国労働組合総連合は、平成29年5月、都内で第88回中央メーデーを開催し、日本共産党から志位委員長が出席して、「安倍政権を打倒し、新しい政治をつくろう」などと呼び掛けた。また、中央メーデーの集会後に行われたデモ行進には、日本共産党の国会議員等が参加した。



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