第5章 安全かつ快適な交通の確保

1 交通事故の現状

(1)平成29年の概況

29年中の死者数は3,694人と、警察庁が保有する昭和23年以降の統計で最少となった。また、交通事故発生件数及び負傷者数は、13年連続で減少した。

 
図表5-1 交通事故の概況(平成29年)
図表5-1 交通事故の概況(平成29年)
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(2)過去10年間の死者数等の推移

平成20年と比較して、29年中の死者数は29.1%、65歳以上の死者数は19.9%減少した。また、65歳以上の人口10万人当たり死者数は36.4%減少したが、全年齢層の約2倍の水準で推移している。

さらに、29年中の死者数全体に占める65歳以上の割合は、過去最高を記録した前年より0.1ポイント低下したが、54.7%と、引き続き高い水準にある。

 
図表5-2 死者数の推移(平成20~29年)
図表5-2 死者数の推移(平成20~29年)
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図表5-3 人口10万人当たり死者数の推移(平成20~29年)
図表5-3 人口10万人当たり死者数の推移(平成20~29年)
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図表5-4 死者数全体に占める65歳以上の割合(平成20~29年)
図表5-4 死者数全体に占める65歳以上の割合(平成20~29年)
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(3)状態別・類型別の特徴

状態別人口10万人当たり死者数をみると、歩行中、自動車乗車中、二輪車乗車中、自転車乗用中の順に多いが、平成29年中は、前年と比べていずれも減少した。

また、類型別人口10万人当たり死亡事故件数をみると、29年中は、正面衝突等(注)、横断中、出会い頭衝突の順に多い。

注:正面衝突、路外逸脱又は工作物衝突

 
図表5-5 状態別人口10万人当たり死者数の推移(平成20~29年)
図表5-5 状態別人口10万人当たり死者数の推移(平成20~29年)
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図表5-6 類型別人口10万人当たり死亡事故件数の推移(平成20~29年)
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(4)時間帯別・月別の特徴

時間帯別死亡事故件数をみると、日没と重なる17時台から19時台にかけて発生している死亡事故が多い。

また、薄暮時間帯(注)の死亡事故は、10月から12月にかけて多く発生している。

注:日没前後1時間以内

 
図表5-7 時間帯別死亡事故件数(平成25~29年の合計)
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図表5-8 薄暮時間帯の月別死亡事故件数(平成25~29年の合計)
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