第2章 生活安全の確保と犯罪捜査活動 |
3 振り込め詐欺を始めとする特殊詐欺
(1)特殊詐欺の現状
特殊詐欺とは、被害者に電話をかけるなどして対面することなく欺もうし、指定した預貯金口座への振込みその他の方法により、不特定多数の者から現金等をだまし取る犯罪(現金等を脅し取る恐喝も含む。)の総称であり、その代表的なものが振り込め詐欺(オレオレ詐欺(注1)、架空請求詐欺(注2)、融資保証金詐欺(注3)及び還付金等詐欺(注4))である。(2)特殊詐欺を撲滅するための取組
警察では、依然として大きな被害が発生しているこれらの特殊詐欺を撲滅するため、引き続き諸対策を推進している。① 警察の総力を挙げた取締活動の推進
都道府県警察では、現に犯行を繰り返す特殊詐欺の犯行グループに重点を指向し、部門横断的な集中取締体制の構築等により、検挙の徹底を図っている。また、警察庁では、集約した情報を都道府県警察に還元し、戦略的な取締活動を推進するとともに、都道府県警察間の合同・共同捜査を積極的に推進している。② 国民から寄せられた情報による先制的抑止措置の推進
警察では、110番通報のほか、警察相談専用電話(全国統一電話番号「#(シャープ)9110」)及び専用メールアドレス等様々な窓口を通じて、特殊詐欺に関する相談や情報を幅広く受け付けている。また、国民から寄せられた情報を活用し、携帯電話事業者に対する犯行に利用された携帯電話の契約者確認の求め、金融機関に対する振込先指定口座の凍結依頼等による犯行ツールの無力化等を実施するほか、「だまされた振り作戦(注1)」による犯人の検挙を推進している。③ 官民一体となった予防活動の推進
ア 広報啓発活動の推進コラム① 「家族の絆」で特殊詐欺撃退!
第1節 犯罪情勢とその対策 |
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