第1章 安全・安心なインターネット社会を目指して |
コラム1 政府全体で取り組む違法・有害情報対策
政府では、17年2月、インターネット上における違法・有害情報等に関する関係省庁連絡会議(IT安心会議)(注)を内閣官房に設置し、インターネット上の違法・有害情報対策を検討している。特に、いわゆる自殺サイトで知り合った者同士が集団で自殺する事案が継続して発生している状況に加え、高校生がウェブサイトを見て爆発物を製造・使用した傷害事件が発生するなど、インターネット上の違法・有害情報が社会に及ぼす悪影響が問題視されたことから、これらに対する政府としての具体的な対処方針として、同年6月、「インターネット上における違法・有害情報対策について」を取りまとめた。 この対策における主要な項目は次のとおりである。 ・ フィルタリング・ソフトの普及 ・ プロバイダ等による自主規制の支援 ・ 違法・有害情報対策に関するモラル教育の充実 ・ 相談窓口の充実
注:インターネットの普及に伴い違法・有害情報の入手が容易となったことが、犯罪や人権侵害等の情報通信技術に関係する新たな社会問題の発生を助長しているとみられることから、この会議では、関係省庁の緊密な連携の下、国内外のインターネット上の違法・有害情報等に関連する様々な社会問題の実態把握やその対処、国民への周知等を推進している。
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第2節 サイバー空間の安全確保に向けた取組み |
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