第1章 組織犯罪との闘い 

ア 国内で違法に出回っているけん銃の数

 国内で違法に出回っているけん銃の数については,「増加している」(51.1%),「変わらない」(39.0%)とする意見が多く,けん銃の押収丁数が年々減少しているにもかかわらず,約90%は違法に出回っているけん銃の数は減少していないと考えている(図1-41)。

 
図1-41 国内で違法に出回っているけん銃の数

図1-41 国内で違法に出回っているけん銃の数
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 また,違法に出回っているけん銃の数が「増加している」,「変わらない」と回答した者に対してその理由を質問したところ(複数回答),「暴力団のけん銃の需要が減少しない」(61.9%)とする意見だけではなく,「暴力団以外の者(来日外国人を除く)のけん銃の需要が増えた」(55.0%),「来日外国人(組織)のけん銃の需要が増えた」(43.8%)とする意見も多かった(図1-42)。現に,過去5年間の銃器発砲事件をみると,暴力団以外の者による発砲事件が増加傾向にあり(図1-38),けん銃押収丁数全体に占める暴力団以外の者からの押収丁数の割合も増加している(図1-40)。

 
図1-42 国内で違法に出回っているけん銃の数が増加している・変わらないと考える理由(複数回答)

図1-42 国内で違法に出回っているけん銃の数が増加している・変わらないと考える理由(複数回答)
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