第1章 組織犯罪との闘い 

(2)第一線から見た銃器情勢の変質

 銃器使用事件等の発生が高水準にとどまる一方で,けん銃の押収丁数が年々減少している深刻な状況に関し,警察庁では,第一線の警察官が日々の職務を通じて得ている実感を把握するため,平成15年3月,都道府県警察の銃器捜査に従事する警察官を対象にアンケート調査(注)を実施した。


(注)アンケート調査は,15年3月,都道府県警察の銃器捜査に従事する警部補以下の階級の警察官182人に対し,犯罪捜査活動,情報収集活動等における経験等に基づき回答するよう依頼したものである。

 その結果をみると,以下に示すように,第一線の警察官の多くが国内に違法に出回っているけん銃の数は減少しておらず,暴力団等が組織的な管理を強めていると感じていることがうかがわれる。

 

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