第1章 組織犯罪との闘い |
事例
マレーシア人を中心とするクレジットカード偽造グループは,国内の中国エステ店や海外でスキミングされたデータをスキミンググループから1件数万円で買い取り,当該データを,海外から密輸入したカード原板に記録して偽造クレジットカードを完成させ,一方,中国人を中心とする偽造クレジットカード使用グループが,完成したカードを借り受け,日本人の「買い子」を利用して家電量販店等においてノート型パソコン,デジタルカメラ等の高額商品を騙し取り,当該商品を古物商に売却し,売却益の6~7割をクレジットカード偽造グループに還元していた。 13年4月ころから14年2月ころまでの間に偽造クレジットカード使用グループが1都1府7県にわたって商品を騙取し,売却して得た収益は約8,000万円に上り,14年6月までに,支払用カード電磁的記録不正作出,詐欺等で,マレーシア人3人,中国人4人,日本人2人を検挙した(警視庁,静岡)。 |
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