第1章 組織犯罪との闘い |
事例
14年1月,大阪府警察は,大阪市内の食品販売店で偽造1万円札を行使した台湾人の男女5人を検挙し,さらに2月,これらの者に東京都内から宅急便を利用して段ボール箱に偽造1万円札約1,200枚を入れ,送付した貿易業を営む台湾人1人を検挙した。被疑者らは,犯行の直前に短期滞在の資格で入国していた。 これらの偽造紙幣は,一部印刷が欠けていたり,赤みがかっているなどの特徴があった。また,同月,香港人らが東京都台東区内の土産物店で行使した偽造1万円札及び暴力団員らが東京都,千葉県及び静岡県で行使した偽造1万円札と一部の番号が一致しており,製造元が一致するとみられた。台湾内の犯罪組織が報酬を約束して使用させていたとみられた。 |
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