令和7年7月末における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について(暫定値)
2025年9月2日(火)
特殊詐欺の概要について(令和7年7月末時点)
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認知件数・被害額は前年同期比で大幅増加
・認知件数15,583件(前年同期比+4,825件、+44.9%)、被害額722.1億円(+437.7億円、+153.9%)
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過去最悪だった前年の年間被害額(718.8億円)を超えた
主な特徴
ニセ警察詐欺による被害が顕著
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認知件数は5,757件と特殊詐欺全体の36.9%
被害額は481.9億円と特殊詐欺全体の66.7%
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犯人側が「守秘義務が課せられている」などと被害者を脅すことで、周囲に相談できない状況を作って孤立させ、被害に気付きにくい状況を作出
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ニセ警察詐欺では「逮捕を免れるためには全財産を調べる必要がある」などと資金調査を名目とし、被害者の全財産をだまし取ることで、被害額が高額化
SNS型投資詐欺の概要について(令和7年7月末時点)
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認知件数・被害額は極めて深刻な状況
・認知件数3,759件(前年同期比-368件、-8.9%)、被害額464.6億円(-115.6億円、-19.9%)で前年同期比で減少
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認知件数は過去最多、被害額は過去2番目に多い
・認知件数875件(前月比+251件、+40.2%)、被害額113.4億円(+34.2億円、+43.1%)と前月比で大幅増加
主な特徴
「YouTube」から接触する被害が急増 「投資名目」の広告が危険
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7月中の当初接触ツールは、「Instagram」が157件(前月比+15件、+10.6%)と最多、次ぐ「YouTube」が129件(前月比+57件、+79.2%)と前月比で大幅に増加
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7月中の当初接触手段は、「バナー等広告」が350件(前月比+152件、+76.8%)と最多、次いで「ダイレクトメッセージ」が318件(前月比+39件、+14.0%)
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7月中の「YouTube」の「バナー等広告」で「株投資」を名目として詐取する手口が95件(前月比+49件、+106.5%)と急増
SNS型ロマンス詐欺の概要について(令和7年7月末時点)
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認知件数・被害額は前年同期比で大幅増加
・認知件数2,927件(前年同期比+1,029件、+54.2%)、被害額278.5億円(+77.0億円、+38.2%)と前年同期比で大幅増加
主な特徴
「ダイレクトメッセージ」からの被害が依然として多い
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7月中の当初接触手段は「ダイレクトメッセージ」が434件(前月比+11件、+2.6%)と最多の状況が続く
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7月においても、当初接触手段が「ダイレクトメッセージ」で、当初接触ツールが「マッチングアプリ」「Instagram」「Facebook」の被害が327件(前月比+8件、+2.5%)で全体の75.3%を占める