令和7年3月末における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について
2025年4月28日(月)
最近の特殊詐欺の特徴について(令和7年3月末時点)
概要
警察官等をかたり捜査(優先調査)名目で現金等をだまし取る手口が目立つ!
・令和7年3月末時点の特殊詐欺の被害額(276.0億円)の6割強(171.7億円)を占める。
・令和7年3月中の被害額は65.4億円と本年1月以降(1月51.8億円、2月54.4億円)継続して増加
・警察官を名乗る者がSNSのビデオ通話等でニセの「逮捕状」のほか、存在しない書類の画像を送信する手口を確認
・被害者側の電話種別について、携帯電話では20~30歳代の被害が急増。具体的には、携帯電話が約7割を占めており、携帯電話では20~30歳代の被害者が50.9%、固定電話では60~80歳代の被害者が74.8%を占める。
・犯行に利用される電話番号には、警察署を偽装するような末尾「0110」が見られるが、その多くは国際電話番号である。
・実在する警察署等の電話番号を偽装して表示させる手口を確認
・被害者が詐欺の受け子や出し子など犯罪の道具として使われる手口を確認
対策
・警察官を名乗る者から電話で捜査対象となっていると言われた場合は電話を切って警察相談専用電話(♯9110)に御相談ください。
・それ以外の場合は、警察官の所属や名前を確認した上、一旦電話を切り、御自身で調べた警察署等の電話番号等に相談してください。
・携帯電話は、国際電話の着信規制が可能なアプリの利用をお願いします。
・固定電話は、国際電話の発着信を無償で休止できる国際電話不取扱受付センターに申込みをお願いします。申請書類は最寄りの警察署で受領できます。
最近のSNS型投資・ロマンス詐欺の特徴について(令和7年3月末時点)
概要
SNS型投資詐欺の被害額は前月比で大幅に増加!
・令和7年3月中のSNS型投資詐欺の被害額は55.3億円と前月比で23.7億円増加しており、本年2月までの減少傾向から一転して大幅増加
・同月中の投資詐欺の認知件数473件中、「当初接触手段」が「ダイレクトメッセージ」のものは250件と前月比で78件増加
・「ダイレクトメッセージ」の内容は、「暗号資産への投資名目」が最多
対策
・SNSを通じて連絡を取り合っていたとしても、実際に会ったことのない人から暗号資産を求められた場合は、詐欺を疑い、すぐに警察相談専用電話(#9110)に御相談ください。
・暗号資産交換事業者を利用する際は、金融庁・財務局に登録された事業者であるかについて、金融庁・財務局のホームページで確認してください。
警察庁等における重点的な広報啓発の実施
対策
・警察庁、警視庁、埼玉県警察、千葉県警察、神奈川県警察、愛知県警察、大阪府警察、兵庫県警察及び福岡県警察の関係警察において、令和7年4月25日から同月30日までの間、それぞれの公式SNSに広報チラシ(別紙3-1、3-2)を投稿するなど集中的な広報啓発を実施。被害の発生状況等を踏まえ、警察官等をかたり捜査(優先調査)名目で現金等をだまし取る手口をテーマとして設定し、関係警察で足並みをそろえた取組を行うことにより、広報効果の向上を図ることとしている。