第2章 生活安全の確保と犯罪捜査活動 |
第2節 犯罪の検挙と抑止のための基盤整備
1 捜査力の強化
(1)初動捜査体制の整備、鑑識活動の強化等
事件発生時には、迅速・的確な初動捜査を行い、犯人を現場やその周辺で逮捕し、又は現場の証拠物や目撃者の証言等を確保することが重要である。コラム⑦ 分析捜査班(モバイルチーム)の発足
(2)法務省との情報の共有
警察庁と法務省は、子ども対象・暴力的性犯罪の出所者、凶悪重大犯罪等の出所者、所在不明の仮釈放者及び保護観察付執行猶予者等による再犯の防止等を図るため、両省庁間で所要の情報を共有し、連携を図る仕組みを構築している。警察では、子ども対象・暴力的性犯罪の出所者について、平成17年6月の運用開始から23年末までに966人分、凶悪重大犯罪等の出所者について、17年9月の運用開始から23年末までに約17万3千人分の出所情報の提供を法務省から受けている。(3)国民からの情報提供の促進
警察では、犯罪捜査に不可欠な国民の理解と協力を得るため、国民に対し、都道府県警察のウェブサイトを活用して情報提供を呼び掛けるほか、様々な媒体を活用して、聞き込み捜査に対する協力、事件に関する情報の提供等を広く呼び掛けている。また、必要に応じ、被疑者の発見・検挙や犯罪の再発防止のため、被疑者の氏名等を広く一般に公表して捜査を行う公開捜査を行っている。(4)検視体制の強化
平成23年中に警察が取り扱った死体数は約17万4,000体であり、過去10年間で約1.4倍に増加している。コラム⑧ 犯罪死の見逃し防止への取組
第2節 犯罪の検挙と抑止のための基盤整備 |
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