特集:犯罪のグローバル化と警察の取組み 

第2節 犯罪のグローバル化に対応するための戦略

1 犯罪のグローバル化に対応するための戦略プランの策定

 犯罪のグローバル化に対応するには、発生した事件の検挙のみにとどまることなく、犯罪のグローバル化を支えるネットワーク等を解明し、情報の収集・分析能力を高めるなど、国際犯罪組織を解体するための体制を強化する必要がある。また、国際組織犯罪は、国を越えた連携の下にあらゆる罪種にわたり、全国各地で繰り返されるなど、犯行形態の広域性・多様性を強めていることから、警察が部門や管轄を越えて連携を強化するとともに、外国治安機関等との連携を一層緊密化させていくことが不可欠となっている。
 警察庁では、平成22年2月、犯罪のグローバル化に対応するための基本方針として、警察が当面取り組むべき施策を取りまとめた「犯罪のグローバル化に対応するための戦略プラン」(以下「戦略プラン」という。)を策定した。警察では、戦略プランに基づき、警察組織の総合力を発揮した効率的な対策を推進している。
 
図-17 犯罪のグローバル化に対応するための戦略プランの概要
図-17 犯罪のグローバル化に対応するための戦略プランの概要

 第2節 犯罪のグローバル化に対応するための戦略

前の項目に戻る     次の項目に進む