第1章 生活安全の確保と犯罪捜査活動 

3 警察安全相談等への対応

(1)警察安全相談の充実強化

 警察では、国民から寄せられた相談に円滑に対応することができるよう、各都道府県の警察本部に警察総合相談室を、警察署に警察安全相談窓口を、それぞれ設置している。また、110番通報をするほどの緊急性のない相談に的確に対応するため、「#9110」番(注)に電話をかければ警察本部に設置された警察相談専用電話に自動的に接続するシステムを導入している。
 寄せられた相談に対しては、刑罰法令に抵触する事案を検挙することはもとより、刑罰法令に抵触しない事案であっても必要に応じて防犯指導や相手方への指導・警告を行うなどして被害の未然防止を図っている。また、警察以外の機関で取り扱うことが適切である相談も寄せられているが、これについても円滑な引継ぎを行っている。

注:携帯電話からも利用できる。なお、ダイヤル回線及び一部のIP電話では利用できないので、警察安全相談専用の一般加入電話を設けており、警察庁ウェブサイト等で広報している。

 
 図1-49 相談取扱件数の推移(平成9~18年)
図1-49 相談取扱件数の推移(平成9~18年)
 
 図1-50 相談内容の内訳
図1-50 相談内容の内訳

(2)ストーカー事案・配偶者からの暴力事案への対応

 警察では、ストーカー事案・配偶者からの暴力事案について、被害者の意思を踏まえ、加害者に対して厳正な対処を行うとともに、事案に応じて、自衛・対応策の教示や関係機関の紹介等を行っている。
 
 図1-51 ストーカー事案・配偶者暴力事案(注)の認知件数の推移(平成14~18年)
図1-51 ストーカー事案・配偶者暴力事案(注)の認知件数の推移(平成14~18年)
 
 図1-52 ストーカー事案対策の枠組み
図1-52 ストーカー事案対策の枠組み
 
 表1-15 ストーカー規制法の適用状況(平成16~18年)
表1-15 ストーカー規制法の適用状況(平成16~18年)
 
 表1-16 配偶者暴力防止法に基づく対応状況(平成16~18年)
表1-16 配偶者暴力防止法に基づく対応状況(平成16~18年)
 
 図1-53 配偶者からの暴力事案に関する警察と他機関の連携
図1-53 配偶者からの暴力事案に関する警察と他機関の連携

 第3節 安全で安心な暮らしを守る施策

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