第4章 犯罪情勢と捜査活動 

6 カード犯罪

(1) カード犯罪の認知・検挙状況

 カード犯罪(注)の認知件数、検挙件数及び検挙人員は、平成13年以降いずれも減少している。15年中の検挙件数3,213件のうち、窃取・拾得したカードを使用したものは2,027件、偽造したカードを使用したものは629件で、それぞれ全体の63.1%、19.6%を占めている。

 
図4-15 カード犯罪の認知・検挙状況の推移(平成6~15年)

図4-15 カード犯罪の認知・検挙状況の推移(平成6~15年)
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事例
マレーシア人の男(48)らは、14年4月、日本人の男(51)らと共謀の上、偽造クレジットカード作成用のプラスチック板(いわゆる生カード)約5,000枚をマレーシアから密輸入しようと本邦に持ち込んだところ、新東京国際空港の税関職員に発見された。
 その後の捜査の結果、15年7月までに、マレーシア人2人及び日本人3人を支払用カード電磁的記録不正作出器械原料準備罪、関税法違反等で検挙するとともに、東京都内のクレジットカード偽造工場を捜索し、パソコンやフロッピーディスクのほか、特殊文字用打刻機等の偽造用資機材及び生カード約1万8,000枚を押収した。押収したフロッピーディスク等には、約3,800人分のカードデータが記録されていた(千葉)。


注:クレジットカード、プリペイドカード、キャッシュカード及び消費者金融カードを悪用した犯罪

 6 カード犯罪

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