第2章 生活安全の確保と警察活動 

第3節 高度情報通信ネットワーク社会の形成に対応した警察活動の推進

ハイテク犯罪の現状

 近年目覚ましい発展を遂げている情報通信ネットワークは,国民生活の利便性を向上させるにとどまらず,社会・経済活動の根幹を支える重要なインフラとして機能するに至っている。「e-Japan戦略」(平成13年1月)では,「5年以内に世界最先端のIT国家となること」を目標に掲げ,超高速ネットワークインフラの整備,電子商取引の普及,電子政府の実現,人材育成の強化等の施策を国家戦略として推進していくこととしている。
 その一方で,ハイテク犯罪(注)の検挙数の急増,コンピュータ・ウイルスのまん延といった,情報セキュリティに対する脅威も増大しており,情報セキュリティ対策を推進し情報通信ネットワークの安全性・信頼性を確保することは,国民の利益に直接的な影響を及ぼす問題となっている。


(注)ハイテク犯罪とは,コンピュータ技術や電気通信技術を悪用した犯罪を指す。

 

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