第1章 組織犯罪との闘い 

ウ イラン人等の薬物犯罪組織の実態

 このほか,薬物犯罪組織の実態について,多数,警察官の実感が寄せられている。
 イラン人等の薬物犯罪組織については,「所在を転々と変え,名前を変え,携帯電話の番号を変えるなど,組織の実態がなかなかつかめない」,「検挙しても,組織のことについて全く供述しない」,「外国人であるため,犯行後すぐに国外に逃亡され,追跡捜査が困難だ」,「本国に強制送還されても,偽造パスポートを使い,すぐ再入国されてしまう」などがあり,これらに対しては,「通信事業者や他の行政機関との協力関係を構築すべきだ」や「入国管理局に対する照会業務に時間がかかる。迅速化,簡素化すべきだ」との意見が挙がっている。

 

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