校訓
警察大学校校訓
昭和63年3月20日制定
昭和63年4月 1日施行
向学探究
(本旨)
学生本来の目的である専心勉学に努め、もって基本となる原理、原則を学ぶとともに、応用に及ぶ力を身につける努力をすること。
自律自修
(本旨)
幹部としての自覚のもと、校内の日常生活においては、自らを律し、自らを修める努力をすること。
紳士体現
(本旨)
幹部学生として、また、立派な社会人としての礼節をわきまえ。人として恥じることのない素養、即ち人間学を修め、かつ、紳士たるにふさわしい行動をするための努力をすること。
致遠について
「致遠」という名の出展
警察大学校には、清浦奎吾伯爵(元首相、枢密顧問官)揮毫の掛軸がある。
揮毫の詩文には
君子之行 静以修身 倹以養徳
非澹泊無以明志 非寧静無以致遠
とあり、これは「小学」の「嘉言第五」の一節で、「寧静致遠の説」といい、中国の諸葛武候がその子を戒めた言葉である。
意味は「君子は平静を以って身を修め、倹素を以ってその徳を養う。淡白でないと君子としての志を明らかに保つことができないし、心身の平静を失うと遠大な事業をなし遂げることはできない」ということ。
つまり「致遠」とは「遠大なことを(自分の所へ)もってくる」「遠大なる事業を実現する」ということである。
なお、「嘉言第五の全体」の論旨は、「人間は学問によって才能を磨かなければならないが、学問には心の平静が必要だ」ということを説いたものである。