1 国民の理解の増進(基本法第20条関係)
トピックス 子供たちを性犯罪・性暴力の加害者・被害者・傍観者にさせないための「生命(いのち)の安全教育」について
性犯罪・性暴力は、被害者の尊厳を著しく踏みにじる行為であり、その心身に長期にわたり重大な悪影響を及ぼすものであることから、その根絶に向けた取組や被害者支援を強化していく必要があります。
そのため、文部科学省では、子供たちを性犯罪・性暴力の加害者・被害者・傍観者にさせないための「生命(いのち)の安全教育」を推進しており、幼児期・小学校・中学校・高校の各段階に応じて授業等で活用できる教材や指導の手引き、大学生・一般向けの啓発資料等を公表しています。
また、文部科学省では、上述の教材等を活用したモデル事業を実施しています。令和3年度のモデル事業では13団体(49校)、令和4年度は20団体(55校)の各実践校において指導モデルを作成し、その普及や展開を図るための取組を行いました。
令和4年度は、教員向け研修動画の公開及び児童生徒向け動画教材の活用等を周知するとともに、全国の指導事例を取りまとめるなどの取組を進めました。さらに、生徒指導提要(令和4年12月改訂版)では、新たに、性犯罪・性暴力に関する対応について、生徒指導の観点から整理し、課題未然防止教育として「生命(いのち)の安全教育」の実施が位置付けられました。令和5年度においては、生命(いのち)の安全教育全国フォーラムを開催し、生命(いのち)の安全教育の全国展開の加速化を図ることとしています。
「生命(いのち)の安全教育」の教材・指導の手引き等や、モデル事業の取組は文部科学省ホームページから御確認いただけます。(文部科学省ウェブサイト:https://www.mext.go.jp/a_menu/danjo/anzen/index.html)