第3章 Web調査結果

2.類型別調査結果

1)基本属性について(F1~3、F5~18)

F1 性別

 殺人・傷害等及び交通事故による被害では、男女ほぼ同数なのに対して、性犯罪による被害では、女性が8割を占める。

性別

F2 年代

 年齢について、殺人・傷害等では平均45.8歳、交通事故による被害では平均48.5歳、性犯罪による被害では平均36.7歳である。

年代

F3 被害からの経過年数

 被害からの経過年数は、殺人・傷害等で平均54.2か月(約4年6か月)、交通事故による被害で50.7か月(4年3か月)、性犯罪による被害で平均41.2か月(約3年5か月)である。

被害からの経過年数

F5 被害者との関係【ベース:被害者のご家族・ご遺族】

 被害者との関係について被害者の家族・遺族に尋ねたところ、殺人・傷害等では「子」が最も多く34%、次いで「父母」が31%である。交通事故による被害では「配偶者」が最も多く34%、次いで「子」が31%を占める。性犯罪による被害では、41%(22名中9名)が「子」としている。

被害者との関係【ベース:被害者のご家族・ご遺族】

F6 現在の被害者との生計関係【ベース:被害者のご家族】

 被害者の家族のうち、現在、被害者と生計関係があると回答しているのは、殺人・傷害等では60%、交通事故による被害では73%、性犯罪による被害では86%(22名中19名)である。

現在の被害者との生計関係【ベース:被害者のご家族】

F7 事件当時の被害者との生計関係【ベース:被害者のご遺族】

 被害者の遺族のうち、事件当時、被害者と生計関係にあったとしているのは、殺人・傷害等で75%(8名中6名)、交通事故による被害で43%である。

事件当時の被害者との生計関係【ベース:被害者のご遺族】

F8 加害者と被害者の関係(複数回答)

 加害者と被害者との関係については、「まったく無関係の人」が、殺人・傷害等で59%、交通事故による被害で88%、性犯罪による被害で80%と最も多くなっている。

加害者と被害者の関係

F9 加害者の事件当時の年齢(複数回答)

 加害者の事件当時の年齢については、いずれの類型も、約8割程度以上が「20歳以上(成人)」としている。

加害者の事件当時の年齢

F10 自身または家族の事件によるけがの有無【ベース:ご本人・被害者のご家族】

 自身又または家族のけがの有無について被害者と家族に尋ねたところ、「自身で全治1か月以上」が殺人・傷害等で44%、交通事故による被害でも42%を占める。

 性犯罪による被害では、「自身にも家族にもけがはなかった」と回答した人が41%を占める。

自身または家族の事件によるけがの有無【ベース:ご本人・被害者のご家族】

F11(1) けがの治療状況【ベース:自身または家族が1か月以上のけがを負った人】

 自身または家族が1か月以上のけがを負った人のうち、殺人・傷害等及び交通事故による被害で「治療を受け、治療が終了した」とする人がそれぞれ80%と83%を占める。性犯罪による被害では、59%(17名中10名)が「治療を受け、治療が終了した」としている。

けがの治療状況【ベース:自身または家族が1か月以上のけがを負った人】

F11(2) けがの治療期間【ベース:自身または家族が1か月以上のけがを負った人】

 自身または家族が1か月以上のけがを負った人の治療期間は、殺人・傷害等で平均15.4か月、交通事故による被害で平均12.5か月、性犯罪による被害で平均12.8か月となっている。

けがの治療期間【ベース:自身または家族が1か月以上のけがを負った人】

※平均治療期間は、F11(1)において「治療を受け、治療が終了した」と回答した人、及び「治療を受け、現在も治療している」と回答した人に尋ねている。

F12(1) けがによる後遺障害の有無【ベース:けがの治療が終わった人】

 けがによる後遺障害の有無について、けがの治療が終わった人に尋ねたところ、いずれの類型においても「後遺障害はない」とする回答者が約半数以上を占める。また、「後遺障害等級の認定はないが、後遺障害がある」との回答がいずれの類型においても3割以上となっており、等級には該当しないレベルの後遺症を抱えた人も多いと考えられる。

けがによる後遺障害の有無【ベース:けがの治療が終わった人】

F12(2) けがによる後遺障害等級の分布【ベース:けがの治療が終わり後遺障害等級認定を受けた人】

 けがによる後遺障害等級の分布は、下表のとおりである。

けがによる後遺障害の有無【ベース:けがの治療が終わった人】

F13 職業

 職業については、いずれの類型ともに会社員(一般職)が20%以上を占める。中でも性犯罪による被害では46%となっている。

職業

F14 同居家族の人数

 同居人の人数について、殺人・傷害等では「2人」(34%)が最も多く、交通事故による被害(43%)と性犯罪による被害(52%)では、「4人以上」が最も多くなっている。

同居家族の人数

F15 現在の婚姻状況

 現在の婚姻状況については、3類型ともに既婚が過半数を占める。

現在の婚姻状況

F16 現在の年収(家族と同居している場合は世帯年収)

 現在の年収については、殺人・傷害等で「300万円以上600万円未満」が45%、交通事故による被害では33%を占める。性犯罪による被害では、「600万円以上」が43%を占める。

現在の年収(家族と同居している場合は世帯年収)

F17 現在の居住地区

 現在の居住地区については、3類型ともに関東が最も多い。殺人・傷害等では43%、交通事故による被害では29%、性犯罪による被害では39%となっている。

現在の居住地区

F18 現在の居住地の都市規模

 現在の居住地の都市規模については、殺人・傷害等では大都市(政令指定都市)と中都市(人口10万人以上)がほぼ4割。交通事故による被害では、中都市(人口10万人以上)がやや多く、性犯罪による被害では、大都市(政令指定都市)がやや多くなっている。

現在の居住地の都市規模

 

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