第3章 Web調査結果

2.類型別調査結果

2)身体・精神状況について(問1~8)

問1 過去30日間の健康上の問題の有無

 過去30日間の健康上の問題の有無を尋ねたところ、殺人・傷害等で35%、交通事故による被害で41%、性犯罪による被害で48%が、過去30日間に健康上の問題があったとしている。

 一般対象者(※)では、41%が過去30日間に健康上の問題があったとしており、被害者等の数値とそれほど違わない。

 昨年度調査をみると、殺人・傷害等で40%、交通事故による被害で38%、性犯罪による被害で31%が、過去30日間に健康上の問題があったとしており、性犯罪による被害で、その割合がやや多くなっている。

 被害者との関係別にみると、自身で48%、家族で38%、遺族で29%が、過去30日間に健康上の問題があったとしており、自身が被害にあわれた方の割合が多くなっている。

 被害からの経過年数別でみると、被害から3年未満で42%、3年以上で39%が、過去30日間で健康上の問題があったとしており、大きな違いはみられない。

○過去30日間の健康上の問題の有無(類型別)

過去30日の健康上の問題の有無(類型別)

※一般対象者に対しては、基本属性に加えて被害者アンケートの問1、問3、問5、問7、問8及び問9と同じ設問を尋ねている。一般対象者の基本属性については、「補足資料2.一般対象者の基本属性」を参照されたい。

昨年度調査結果:過去30日間の健康上の問題の有無(類型別)

昨年度調査結果:過去30日間の健康上の問題の有無(類型別)

○過去30日間の健康上の問題の有無(被害者との関係別)

過去30日間の健康上の問題の有無(被害者との関係別)
昨年度調査結果:過去30日間の健康上の問題の有無(被害者との関係別)

昨年度調査結果:過去30日間の健康上の問題の有無(被害者との関係別)

○過去30日間の健康上の問題の有無(経過年数別)

過去30日間の健康上の問題の有無(経過年数別)
昨年度調査結果:過去30日間の健康上の問題の有無(経過年数別)

昨年度調査結果:過去30日間の健康上の問題の有無(経過年数別)

 

問2 過去30日間の健康上の問題と事件との関係度合い【ベース:過去30日間に健康上の問題があった人】

 健康上の問題と事件との関係度合いについて、過去30日間に健康上の問題があったとする人に尋ねたところ、殺人・傷害等(61%、23名中14名)及び性犯罪による被害(52%、21名中11名)で、過半数が健康上の問題と事件が関係していると回答している。交通事故による被害では33%が過去30日間の健康上の問題と事件が関係していると回答している。

 昨年度調査と比較すると、健康上の問題と事件との関係はあるとする割合が全体的に多くなっており、特に殺人・傷害等と性犯罪で顕著である。

 被害者との関係別、被害からの経過年数別にみると、自身が被害にあわれた方と被害から3年未満で健康上の問題と事件が関係する人の割合がやや多くなっている。

○過去30日間の健康上の問題と事件との関係度合い(類型別)

過去30日間の健康上の問題と事件との関係度合い(類型別)
昨年度調査結果:過去30日間の健康上の問題と事件との関係度合い(類型別)

昨年度調査結果:過去30日間の健康上の問題と事件との関係度合い(類型別)

○過去30日間の健康上の問題と事件との関係度合い(被害者との関係別)

過去30日間の健康上の問題と事件との関係度合い(被害者との関係別)
昨年度調査結果:過去30日間の健康上の問題と事件との関係度合い(被害者との関係別)

昨年度調査結果:過去30日間の健康上の問題と事件との関係度合い(被害者との関係別)

○過去30日間の健康上の問題と事件との関係度合い(経過年数別)

過去30日間の健康上の問題と事件との関係度合い(経過年数別)
昨年度調査結果:過去30日間の健康上の問題と事件との関係度合い(経過年数別)

昨年度調査結果:過去30日間の健康上の問題と事件との関係度合い(経過年数別)

 

問3 過去30日間の精神的な問題や悩みの有無

 過去30日間の精神的な問題や悩みの有無を尋ねたところ、殺人・傷害等で60%、交通事故による被害で44%、性犯罪による被害で68%が、過去30日間に精神的な問題や悩みがあったとしている。

 一般対象者では、39%が過去30日間に精神的な問題や悩みがあったとしており、一般対象者と比較して、特に殺人・傷害及び性犯罪の被害者の間で過去30日間に精神的な問題や悩みがあったとする割合が多い。

 被害者との関係別にみると、自身で51%、家族で44%、遺族で27%が、過去30日間に精神的な問題や悩みがあったとしており、一般と比較しても特に自身においてその数値が高くなっている。

 また、被害からの経過年数別でみると、過去30日間に精神的な問題や悩みがあったとする人は、3年未満で50%、3年以上で43%となっており、被害から3年未満においてその割合がやや多くなっている。

○過去30日間の精神的な問題や悩みの有無(類型別)

過去30日間の精神的な問題や悩みの有無(類型別)
昨年度調査結果:過去30日間の精神的な問題や悩みの有無(類型別)

昨年度調査結果:過去30日間の精神的な問題や悩みの有無(類型別)

○過去30日間の精神的な問題や悩みの有無(被害者との関係別)

過去30日間の精神的な問題や悩みの有無(被害者との関係別)
昨年度調査結果:過去30日間の精神的な問題や悩みの有無(被害者との関係別)

昨年度調査結果:過去30日間の精神的な問題や悩みの有無(被害者との関係別)

○過去30日間の精神的な問題や悩みの有無(経過年数別)

過去30日間の精神的な問題や悩みの有無(経過年数別)
昨年度調査結果:過去30日間の精神的な問題や悩みの有無(経過年数別)

昨年度調査結果:過去30日間の精神的な問題や悩みの有無(経過年数別)

 

問4 精神的な問題や悩みと事件との関係度合い【ベース:過去30日間に精神的な問題や悩みがあった人】

 精神的な問題や悩みと事件との関係度合いについて、過去30日間に精神的な問題や悩みがあったとする人に尋ねたところ、殺人・傷害等(54%)と性犯罪による被害(47%)で、約半数が精神的な問題や悩みと事件が関係していると回答している。

 昨年度調査では、殺人・傷害等で31%、交通事故による被害で27%、性犯罪による被害で22%が精神的な問題や悩みと事件が関係していると回答しており、昨年度と比べると、殺人・傷害等と性犯罪による被害でその割合が多くなっている。

 被害者との関係別でみると、自身が被害にあわれた方の43%が精神的な問題や悩みと事件との関係性があるとしており、家族(26%)や遺族(29%)より多くなっている。また、被害からの経過年数では、3年未満(42%)が3年以上(30%)より多くなっている。

○過去30日間の精神的な問題や悩みと事件との関係度合い(類型別)

過去30日間の精神的な問題や悩みと事件との関係度合い(類型別)
昨年度調査結果:過去30日間の精神的な問題や悩みと事件との関係度合い(類型別)

昨年度調査結果:過去30日間の精神的な問題や悩みと事件との関係度合い(類型別)

○過去30日間の精神的な問題や悩みと事件との関係度合い(被害者との関係別)

過去30日間の精神的な問題や悩みと事件との関係度合い(被害者との関係別)
昨年度調査結果:過去30日間の精神的な問題や悩みと事件との関係度合い(被害者との関係別)

昨年度調査結果:過去30日間の精神的な問題や悩みと事件との関係度合い(被害者との関係別)

○過去30日間の精神的な問題や悩みと事件との関係度合い(経過年数別)

過去30日間の精神的な問題や悩みと事件との関係度合い(経過年数別)
昨年度調査結果:過去30日間の精神的な問題や悩みと事件との関係度合い(経過年数別)

昨年度調査結果:過去30日間の精神的な問題や悩みと事件との関係度合い(経過年数別)

 

問5 過去30日間の精神健康状態について【K6】

 過去30日間の精神健康状態(K6)をみると、殺人・傷害等で23%、交通事故による被害で13%、性犯罪による被害で36%の人の合計値が13点以上(※)となっており、スコアの合計平均値は、殺人・傷害等で8.5、交通事故による被害で6.0、性犯罪による被害で9.6となっている。

 一般対象者では、合計値が13点以上の人が6%、平均合計値が4.3となっている。一般対象者と比べ、特に殺人・傷害等及び性犯罪による被害でこれらの数値が高くなっている。

 昨年度調査と比較して、全体的な傾向に大きな違いはないが、性犯罪による被害で合計値が13点以上の人の割合がやや多くなっている。

 被害者との関係別、被害からの経過年数別でみると、大きな違いはなく、いずれの類型においても、合計値が13点以上の人の割合は約15%程度、そして平均合計値は約6.0程度となっている。

※問5では、過去30日間に「神経過敏に感じた」、「絶望的だと感じた」、「そわそわ落ち着かなく感じた」、「気分が沈みこんで、何が起こっても気が晴れないように感じた」、「何をするのも骨折りだと感じた」、「自分は価値のない人間だと感じた」の6つの設問について尋ねている。合計値は、各設問項目の回答に基づき、「全くない」=0、「少しだけ」=1、「ときどき」=2、「たいてい」=3、「いつも」=4とスコア化し、合算して算出している。K6の合計値が13点以上の場合、「重症精神障害相当」とされている。

○過去30日間の精神健康状態について【K6】(類型別)

過去30日間の精神健康状態について【K6】(類型別)
昨年度調査結果:過去30日間の精神健康状態について【K6】(類型別)

昨年度調査結果:過去30日間の精神健康状態について【K6】(類型別)

 

○合計値の分布

<殺人・傷害等>

合計値の分布<殺人・傷害等>

<交通事故>

合計値の分布<交通事故>

<性犯罪>

合計値の分布<性犯罪>

<一般対象者(N=762)>

合計値の分布<一般対象者>

○過去30日間の精神健康状態について【K6】(被害者との関係別)

過去30日間の精神健康状態について【K6】(被害者との関係別)
昨年度調査結果:過去30日間の精神健康状態について【K6】(被害者との関係別)

昨年度調査結果:過去30日間の精神健康状態について【K6】(被害者との関係別)

○過去30日間の精神健康状態について【K6】(経過年数別)

過去30日間の精神健康状態について【K6】(経過年数別)
昨年度調査結果:過去30日間の精神健康状態について【K6】(経過年数別)

昨年度調査結果:過去30日間の精神健康状態について【K6】(経過年数別)

 

問6 この1年間での非就業日数

 この1年間に事件が関連すると思われること(事件による心身の不調や刑事手続きなど)によって仕事や日常生活が行えなくなった非就業日数を尋ねたところ、殺人・傷害等で32%、交通事故による被害で50%、性犯罪による被害で43%が「0日」としている。平均就業日数は、殺人・傷害等で39.4日、交通事故による被害で22.1日、性犯罪による被害で29.5日である。

 昨年度調査と比較すると、殺人・傷害等と性犯罪で平均非就業日数がやや多くなっている。

 被害者との関係別にみると、自身が被害にあわれた方の平均非就業日数が32.4日、家族が16.3日、遺族が20.9日と、自身の平均非就業日数が家族や遺族よりやや多くなっている。また、被害からの経過年数別にみると、3年未満の平均非就業日数が31.7日、3年以上が18.0日と、3年未満の数値が高くなっている。

○この1年間での非就業日数(類型別)

この1年間での非就業日数(類型別)
昨年度調査結果:この1年間での非就業日数(類型別)

昨年度調査結果:この1年間での非就業日数(類型別)

○この1年間での非就業日数(被害者との関係別)

この1年間での非就業日数(被害者との関係別)
昨年度調査結果:この1年間での非就業日数(被害者との関係別)

昨年度調査結果:この1年間での非就業日数(被害者との関係別)

○この1年間での非就業日数(経過年数別)

この1年間での非就業日数(経過年数別)
昨年度調査結果:この1年間での非就業日数(経過年数別)

昨年度調査結果:この1年間での非就業日数(経過年数別)

 

問7 健康上の問題の解決策【ベース:過去30日間に健康上の問題があった人】(複数回答)

 過去30日間に健康上の問題があったとする人に対し、その解決策を尋ねたところ、殺人・傷害等で61%、交通事故で60%、性犯罪で71%が「医療機関に通った」としている。

 一般対象者と比べて、全体的な傾向に大きな違いはないが、被害者で「医療機関に通った」とする割合がやや多くなっている。

 被害者との関係別にみると、遺族で「特に何もしていない」が47%と、自身(14%)や家族(25%)と比べて、その割合が多くなっている。

 被害からの経過年数別にみると、3年未満と3年以上で全体的な傾向に大きな違いはみられない。

○健康上の問題の解決策(類型別)

健康上の問題の解決策(類型別)
昨年度調査結果:健康上の問題の解決策(類型別)

昨年度調査結果:健康上の問題の解決策(類型別)

○健康上の問題の解決策(被害者との関係別)

健康上の問題の解決策(被害者との関係別)
昨年度調査結果:健康上の問題の解決策(被害者との関係別)

昨年度調査結果:健康上の問題の解決策(被害者との関係別)

○健康上の問題の解決策(経過年数別)

健康上の問題の解決策(経過年数別)
昨年度調査結果:健康上の問題の解決策(経過年数別)

昨年度調査結果:健康上の問題の解決策(経過年数別)

 

問8 精神的な問題や悩みの解決策【ベース:過去30日間に精神的な問題や悩みがあった人】(複数回答)

 精神的な問題や悩みの解決策について、過去30日間に精神的な問題や悩みがあったとする人に尋ねたところ、全体的に「医療機関に通った」と「家族や知人に相談した」が多くなっている。

 類型別にみると、殺人・傷害等では49%が「医療機関に通った」としており、交通事故(34%)、性犯罪(37%)よりその割合がやや多くなっている。交通事故では37%が「家族や知人に相談した」、35%が「特に何もしていない」、34%が「医療機関に通った」としており、「特に何もしていない」とする割合が殺人・傷害等(21%)と性犯罪(20%)より多くなっている。性犯罪では、50%が「家族や知人に相談した」と最も多くなっている。

 一般対象者で「医療機関に通った」とするのは13%にとどまり、55%が「特に何もしていない」としている。一般対象者と比較して、被害者等の間で精神的な問題や悩みにより医療機関に通う人の割合が多いことがわかる。

 K6の合計値別にみると、合計値13点以上の43%が「医療機関に通った」としており、その割合は「0~4点」(27%)、「5~12点」(33%)よりもやや多い。

○精神的な問題や悩みの解決策(類型別)

精神的な問題や悩みの解決策(類型別)
昨年度調査結果:精神的な問題や悩みの解決策(類型別)

昨年度調査結果:精神的な問題や悩みの解決策(類型別)

○精神的な問題や悩みの解決策(被害者との関係別)

精神的な問題や悩みの解決策(被害者との関係別)
昨年度調査結果:精神的な問題や悩みの解決策(被害者との関係別)

昨年度調査結果:精神的な問題や悩みの解決策(被害者との関係別)

○精神的な問題や悩みの解決策(経過年数別)

精神的な問題や悩みの解決策(経過年数別)
昨年度調査結果:精神的な問題や悩みの解決策(経過年数別)

昨年度調査結果:精神的な問題や悩みの解決策(経過年数別)

○精神的な問題や悩みの解決策(K6合計値別)

精神的な問題や悩みの解決策(K6合計値別)
昨年度調査結果:精神的な問題や悩みの解決策(K6合計値別)

昨年度調査結果:精神的な問題や悩みの解決策(K6合計値別)

 

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