2.国民一般の中の「被害者像」

2-2.国民一般の犯罪や犯罪被害に関する関与状況

(2)報道情報の入手経路

問6 あなたは報道情報(ニュース)を以下のメディアからそれぞれどの程度の頻度で入手していますか。

 報道情報を「ほぼ毎日」入手するメディアとしては、最も高いのは「テレビ」(88%)で、次いで高い「新聞」(66%)と「ウェブサイト」(65%)が主要なものであるが、週3回以上で見ると「ウェブサイト」が「新聞」を上回る。「メールマガジン」、「ラジオ」、「雑誌」では、「入手しない」がそれぞれ半数近く見られた。電波、インターネット、印刷の媒体特性で使い分けしていることがわかる。

 前回の調査と比べると、「ウェブサイト」が大きく伸びて、「新聞」が低下し、順位が逆転している。

問6 報道情報の入手経路

図2-8:問6 報道情報の入手経路

性・年齢別に、週3回以上の傾向を見ると、

  • 性別では、テレビ以外は男性が高く、特に「ラジオ」、「ウェブサイト」、「メールマガジン」での差が大きい。
  • 年代別では、「ウェブサイト」や「雑誌」を除いて、加齢に従って接触は高くなっているが、特に「新聞」が顕著で、20代以下では半数に満たないが、60歳以上では約9割と高い。また、「ウェブサイト」は40代以下と50代以上の接触の差が大きくなっている。

問6 報道情報の入手経路 <週3回以上入手> 【平成20年度】

図2-9:問6 報道情報の入手経路 <週3回以上入手> 【平成20年度】

報道情報の入手メディアを、「重犯罪の犯罪被害者等」として思い描いた犯罪別に見ると

  • 平成20年度では、全体の傾向との違いは少ないが、交通犯罪イメージ層が、「ウェブサイト」を除くメディアで利用頻度が高く、性犯罪イメージ層では年齢の低い層が多いので、「新聞」の利用が低い傾向がある。
  • 平成18年度と比較して、各罪種とも「ウェブサイト」の利用が大きく伸びているが、特に性犯罪イメージ層で顕著である。また、「新聞」では、交通犯罪イメージ層と性犯罪イメージ層の低下も大きい。

問6 報道情報の入手経路 <想定罪種別>

図2-10:問6 報道情報の入手経路 <想定罪種別>