中央イベント:閉会挨拶

警察庁長官官房審議官(犯罪被害者等施策担当) 滝澤 依子

 警察庁で犯罪被害者等施策を担当しております審議官の滝澤でございます。本日はお忙しい中、犯罪被害者週間中央イベントに御来場いただきまして、誠にありがとうございました。本日は澤田美代子様から「犯罪被害者が前に進むために~突然の犯罪被害、衝撃と絶望の中で様々な対応に追われた日々を振り返って~」と題して、御講演をいただきました。続いてのパネルディスカッションでは「被害者支援はどこまで進んだか」をテーマとして、様々なお立場から御議論をいただきました。また、今回が初めての試みでございましたけれども、「被害者支援を知ろう」をテーマに中川翔子様とのトークセッションを行いました。御登壇いただきました皆様には心より感謝を申し上げます。大変ありがとうございました。

 今年度のイベントは、より多くの国民の皆様に被害者支援を知っていただくというコンセプトのもと、開催いたしました。平成16年に犯罪被害者等基本法が成立して以降、4次にわたり、犯罪被害者等基本計画が策定され、支援に関する様々な制度が創設されるなど、我が国における犯罪被害者等施策は、先ほども御紹介があったとおりでございますが、着実に進展してまいりました。しかしながら、犯罪被害に遭われた方やその御家族は今もなお多くの問題を抱えている現状がございます。犯罪被害に遭われた方が一日も早く、被害から回復し、社会の中で再び平穏な生活を営むことができるようになるためには、国、地方公共団体、関係機関等が緊密に連携・協力し、取組を一層強化していかなければいけないと考えております。

 そして、このような取組をより実効的に行うためには、国民の皆様に犯罪被害に遭われた方の現状について御理解をいただき、犯罪被害者支援に御関心を持っていただく必要がございます。本日のイベントが契機となり、犯罪被害者支援の気運が高まり、犯罪被害に遭われた方が再び本来の平穏な生活を営むことができる社会が実現することを祈念いたしまして、閉会の挨拶とさせていただきます。本日は御参加を賜りまして、大変ありがとうございました。

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