国家公安委員会委員長 二之湯 智
国家公安委員会委員長の二之湯智でございます。犯罪被害者週間中央イベントを開催するに当たり、一言御挨拶申し上げます。本日は講演者やパネリストの方々をはじめ、多くの皆様方に御出席いただき、誠にありがとうございます。また、犯罪被害者等支援に関する標語の最優秀賞、「大切な命を守る」全国中学・高校生作文コンクールの各賞を受賞された皆様、心のこもった作品を出品していただき、誠にありがとうございました。受賞者の御家族の皆様にも重ねて御礼を申し上げます。
さて、犯罪被害者週間は、毎年11月25日から12月1日までとされておりますが、これは17年前の12月1日に犯罪被害者等基本法が成立したことによります。この週間を中心に、犯罪の被害に遭われた方やその御家族の置かれている状況や支援の必要性について、国民の皆様にお考えいただくことを目的として、中央イベントのほか、各地で様々な啓発事業が行われております。本年度の中央イベントは、ゲストに中川翔子さんをお招きしてのトークセッション、御遺族による基調講演、「被害者支援はどこまで進んだか」をテーマにしたパネルディスカッションを行うこととしております。
地域社会において配慮、尊重され、支えられることで初めて犯罪の被害に遭われた方が平穏な生活を回復することが可能となります。支援を進めていくためには、国民の皆様の御理解と御協力が必要不可欠です。本大会を通して、御来場、御視聴されている皆様が犯罪の被害に遭われた方やその御家族の置かれている状況や支援の必要性について、御理解、御関心を深めていただければ幸いです。
政府といたしましても、本年3月30日に閣議決定した第4次犯罪被害者等基本計画に基づき、国、地方公共団体、関係機関等が連携・協力して各種施策に取り組んでまいりたいと考えております。
最後となりましたが、本年度の犯罪被害者等支援に関する標語の最優秀賞に輝きました「とどけよう やさしいこころ おもいやり」にありますように、国民の皆様が優しい心と思いやりを持って、犯罪の被害に遭われた方を支えていく社会が実現されることを祈念し、私の挨拶といたします。