岐阜イベント:閉会挨拶

公益社団法人岐阜犯罪被害者支援センター理事長 鈴木 雅雄

 理事長の鈴木でございます。今、パネラーでも出ておりましたが、やはり難しいですね。言いたいことはいっぱいありますが、なかなか思うようにはできないと感じました。

 今回は、この犯罪被害者週間岐阜大会にこのような大勢の方がお見えになりまして、本当にありがとうございます。皆さんには日ごろから犯罪被害者支援の活動に深い御理解と御支援、御協力をいただきまして、まことにありがとうございます。

 さて、当センターでは平成16年に設立しまして、毎年、犯罪被害者週間に合わせて、被害者支援講演会を開催していたのですが、今年はコロナ禍で中止になりました。この岐阜大会もやはり中止かなと思っておりましたところ、警察庁、岐阜県、県警の皆さんの御協力をいただきまして、何とかコロナ禍に負けず、開催できたことをうれしく思っております。

 平成22年には早期援助団体になり、県警とともに犯罪被害者に対して早期の支援活動ができるようなりました。被害者への相談員の活発な活動や命のメッセージ展等の事業を通じまして、県民の間に被害者支援の理解が徐々に広がっているところでございます。また、当センターには多くの皆様、企業・団体等から財政的支援を受けまして、支援活動に対する大きな後ろ盾となっております。

 しかし、犯罪被害者支援につきましては運営資金の確保とか、認知不足等、まだまだ課題が山積しております。それは事実でございますが、やはり県条例ができたうえで、被害者支援に対する県民の理解の増進や犯罪被害者の尊厳を守りながら、いつでも、どこでも、より適切な配慮や支援がなされる社会をつくるには、官民の連携した支援体制の確立が望まれます。

 現在、全国的に都道府県、市町村等におきましては、支援条例が制定されつつあり、岐阜県におきましても、県内42市町村全てにおいて制定されました。県の条例ができましたら、地域づくりとしては一応の成果を上げたことになりますが、まだまだそれが端緒だと思いますので、これから皆さん、センターとしましても、今後とも県や県警、関係団体との連携を含めて、支え合いの精神のもと、更なる被害者支援活動の充実に取り組んでまいる所存でございます。

 皆様方には引き続きの御支援、御協力を願いまして、閉会の挨拶とさせていただきます。本日はまことにありがとうございました。

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