福岡県議会議長 井上 順吾
皆さん、こんにちは。福岡県議会議長、井上順吾でございます。県議会を代表いたしまして、一言御挨拶申し上げます。
本日、「犯罪被害者週間 福岡大会」が盛大に開催されますことを心からお慶び申し上げます。突然、犯罪に巻き込まれた被害者と御家族は、その瞬間から心身の変調、生活基盤と平穏な日常生活の喪失、重い経済的負担等に苦しむこととなります。皆様がこうした被害から一日も早く回復し、再び平穏な生活を営むことができるようになるためには、行政、民間支援団体等が緊密に連携をとり、それぞれの事情に応じたきめ細かな支援を途切れなく行うことが必要不可欠であります。それとともに、県民一人ひとりが犯罪被害に遭われた方々の置かれている状況を十分理解し、社会全体で支えていくことも重要であります。
こうした現状を踏まえ、福岡県議会では犯罪被害者等の支援を総合的かつ計画的に推進し、被害者の皆様の権利・利益の保護と、誰もが安心して暮らせる地域社会の実現による県民福祉の向上に寄与することを目的とした「福岡県犯罪被害者等支援条例」を議員提案いたしました。犯罪被害者等の支援に関する基本理念とともに関係機関や民間団体の責務と役割、県が実施すべき施策の基本となる事項等を定めた本条例は、本年２月定例会にて可決され、３月末に公布し、基本理念と一部の規定は同日から施行されました。これを機に、犯罪被害に遭われた方々への理解が深まるとともに、被害者に寄り添った支援が更に充実することを期待しております。県議会といたしましても、引き続き、行政、警察、そして県民の皆様と一体となり、犯罪被害に遭われた方々を支える地域社会の実現を図ってまいる所存でございます。
結びに、本日、御参加の皆様のますますの御活躍を心から祈念申し上げまして、私の挨拶といたします。よろしくお願いいたします。
