6-2 事件との関係
被害類型別には、殺人・傷害等、性犯罪の順で、5割以上回復したという人の割合が低く、主観的回復度における回復度が低い(図表6-1)。また、回復状況を被害類型構成別に見ると、家族や遺族が著しく回復度が高いわけではなく、直接の被害者のみならずその家族まで被害に苦しんでいる様子がうかがえる(図表6-2)。特に、いずれの被害類型においても、「子」や「孫」に比べ、被害者との関係が「配偶者」、「父母」、「兄弟姉妹」、「祖父母」に当たる方の回復度が低い(図表6-4、図表6-6、図表6-8)。主観的回復度と被害者・加害者との関係では、加害者が判明している人のうち、5割以上回復したと回答した人は、殺人・傷害等では「友人・知人」が、交通事故では「全く無関係の人」が、性犯罪では「友人・知人」が高くなっている。一方で、いずれの被害類型においても、「同じ職場、学校等に通っている人」は、比較的回復度が低い(図表6-5、図表6-7、図表6-9)。
図表 6-4 被害者と回答者の関係別、回復状況_殺人・傷害等
図表 6-5 加害者と被害者との関係別、回復状況_殺人・傷害等
図表 6-6 被害者と回答者の関係別、回復状況_交通事故
図表 6-7 加害者と被害者との関係別、回復状況_交通事故
図表 6-8 被害者と回答者の関係別、回復状況_性犯罪
図表 6-9 加害者と被害者との関係別、回復状況_性犯罪